第2593回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
2019年2月28日 木曜日の投稿です。
【 前話の続きより。】
ことになったのです。
そして、どう言うわけか 練習艦隊 司令長官 百武 三郎 海軍中将は
旗艦 浅間から、 短艇を降ろして 八雲に司令部一同移乗して、旗艦を八雲
に変更する命令を出したのです。
当時は、なんで 司令部がこんなことをしているのか、末端の候補生で
あった私達には 全く説明もなく わからなかったのです。
後に 伝え聞いた所では、 浅間の医務室の重篤な病人を ホノルルに
ある 病院に運ぶために分離し、 司令部を 八雲に移して、 練習艦隊は
当初の目的地に そのまま進もうと考えての事であったようです。
このような出来事があって、 浅間から 百武 三郎 海軍中将らが八雲に
おこしになると言う事で、艦の掃除やら、 いろんな事が命令されまして、私達
候補生や、下士官、水兵など大忙しになって行ったのです。
【 明日に続く。】