第1484回 昭和の伝道師 【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第1483話 裕仁皇太子殿下ご成婚の事。 2016年4月12日火曜日の投稿です。
【 皇太子妃 久邇宮 良子 くにのみや ながこ 様】
良子 様の ご成婚の儀が行われたのです。
婚約の話が出て、 婚約が成立し、 随分紆余曲折を経ての ご成婚と
が、良子様を 気に入られていて、 2人とも御仲が良かったようです。
監事、一般職員、生徒をはじめ、 皆整列して、 祝砲を打ち上げて
厳粛にお祝いしたのです。
経済恐慌、関東大震災と 暗い出来事が続いたのですが、今年こそは
良い年になりますようにと、 みんな思い願ったのです。
この日、日本中の都市に 日の丸が掲揚され、 みな 自分の事の
ように ご成婚をお祝いしたのです。
ところで、数話前に紹介したのですが、懲戒処分や、懲役刑に服していた
人達にも、 皇室の慶事と言う事で、 恩赦が 司法省から発令され、
数日前に、 警視庁を 懲戒免職にされた、内務官僚の 正力 松太郎
氏もその恩赦の対象となり、 処分が取り消されたのです。
ところが 日本の中で1人だけ 恩赦の対象とならなかった人が
いたのです。
その対象外の 罪人 それは 昨年の年末に皇太子殿下の
お車に発砲した 狙撃犯の難波 大助 被告であったのです。
そして、難波 被告の 裁判が開かれることになったのですが、
法廷内で、当時 日本国内で 厳しく規制されていた 共産主義の
イデオロギーを語り、「 共産革命 万歳。」 などと、発言するに至り、
周囲を 驚かせたのだそうです。
ソビエトのモスクワ政府は、 大きな政治的変革が起こっていた
のです。
【 明日に続く。】