第2895回 皇太子東宮裕仁殿下の訪欧写真帳を楽しむ。模型公園

みなさん こんばんは 模型公園です。 2017年11月4日土曜日の投稿です。





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       【 当時の第三艦隊司令部、後列右が 阿部弘毅、後の海軍中将】


  第三艦隊記念写真帳というのは、 大正10年の3月から9月にかけて

行われた、 国家の威信をかけた、皇太子 東宮裕仁殿下【後の昭和天皇】の

欧州訪問の写真帳です。



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  当時の一部の海軍関係者、及び 宮内庁の関係者に配布された非売品で、

2年後の関東大震災や、その後の戦災で失われたり、破損した品が多く、貴重な

写真帳です。

  96年の時を経て、 みなさんに 毎週土曜日の夜に見ていただこうという思い

 で、 今回は 17回目の投稿になります。



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 第三艦隊は、日本の潜水艦部隊の父と呼ばれる 小栗 孝三郎 海軍中将が

司令長官として、戦艦 鹿島 に座乗し、 皇太子殿下 御召し艦 戦艦 香取

を護衛して、 横浜港を出港、 沖縄行幸、 香港行幸、 シンガポール行幸

スリランカ行幸、 スエズ行幸 と続いて、 本日は、エジプトの首都 カイロに

行幸された写真を紹介していきます。



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  当時のカイロは、 大英帝国の領土で、 第三艦隊は、イギリスの領土に

立ち寄って、補給を受けながらの航海でした。



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          今日は 96年前のこの写真から紹介です。




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   この写真は、 カイロの統監府 つまり、当時のイギリス政府の建物に

   東宮 裕仁殿下 が お車で到着の写真の様です。

   左の 兵士の軍装なども、 非常に珍しい写真です。

   日本で言えば、 そうーー現在の 内閣府官邸に到着と言う感じでしょうか。



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     これは、カイロの市街の写真のようです。



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       右手に、 海軍の下士官と水兵の写真です。

       カイロを見物している写真の様です。



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       右手に いる人たちは、 海軍の関係者で、わざと人間と

       大きさを対比するために、撮影しているようです。


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      この写真は、 ナイル川をさかのぼったのか どうかわからないですが

      ピラミッドを見物した写真の様です。



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    大正時代の日本人で、ラクダに乗った事のある人は少なかったでしょう。

    皇太子殿下のお供をして、 ラクダに乗って 写真撮影して、 この人の

    人生で、とっても印象に残ったひと時の 1枚の写真です。



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     この写真は、 小栗孝三郎 海軍中将ら、第三艦隊司令部が

     ラクダに乗った写真で、 おそらく戦後初めての公開となります。

     欲を言えば、 もう少しバックして、 スフィンクスの全体が写るように

     撮影すれば良かったですね。

     顔の輪郭から、 右が 大東亜戦争で活躍された 阿部弘毅 海軍大尉

     後の、海軍中将と思われます。

     左から4人目の人が、 小栗 孝三郎 第三艦隊 司令長官と思われます。

     


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    「 いゃーーーすごいですな。」 なんて 会話が聞こえて来そうな

    1枚です。



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    この写真も、 もう少しパックして、 撮影するとよかったと思いますが

    ピラミッドの頂点が 欠けているのが残念ですが、 96年前、重たい

    三脚のついた 大型カメラを担いで、暑い中撮影した 司令部附きカメラマン

    の人には 「大変でしたね。」と、 声をかけたくなる 写真でした。


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    来週は、 エジプトを出港して、 エーゲ海を航海して行く写真を紹介

    する予定です。


    【 来週の土曜日に続く。】