第1152回 魯山人風タイの琥珀揚げを楽しむ。模型公園風

みなさん、ボンソワール【こんばんは】模型公園です。   2014年11月27日木曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
 
                    今日の模型公園の家の近くは、晴天で,ホカホカ陽気でした。
 
 
 
 
 
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                          今日のおままごとの紹介です。
 
 
 
 
 
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       琥珀揚げ【こはくあげ】 とは、 大正、昭和の食通の北大路 魯山人 【ろさんじん】
 
       先生が、 朝鮮半島の古窯を尋ね、陶片を発掘し、 その周辺の食材の味を見ながら
 
       旅をし、 中国大陸の、石碑の拓本を集め、 書、印の研究をしていた、大正時代の
 
       中頃、 中国の上海で考え出した料理法です。
 
 
 
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            現在は、忘れ去られ、 使う人は僅かになっているのですが、今日は、その技法で
 
          楽しんで見ようと思ったのです。
 
 
        
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           用意するのは、 全長が25センチ程度の、小ぶりの若いタイを買います。
 
           今日は、瀬戸内海の岡山県の天然物のタイが、327円でした。
 
           魯山人先生のお話によると、 大正時代のその当時、 日本では、兵庫県
 
           明石のタイ、 それから、朝鮮半島黄海側の一角にも、明石のタイに劣らない
 
           味の良いタイが取れたそうで、 色んな所のタイの味を、見て、食べて感じた事は、
 
            肉にしても、 鶏にしても、魚にしても、 形の大きな年を取った物は、身の味が
 
           
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          大味となり、 味がどんどん落ちていくそうで、 少し小ぶりな、若い鯛が、味が
 
          良いそうです。
 
          全体のうろこを取って、 内臓を出し、 全体に塩を少々振って、なじませます。
 
 
 
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            ちょうど、この部分から、小出刃をいれて、背骨をこするようにして、
 
            出刃の角度を利用して、 ぺりぺりぺり と、音を出しながら、 包丁を
 
            尻尾の方へ、引いて行きます。
 
 
 
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           裏返しにして、 今度は、尻尾の方に、包丁を入れ、同様に、包丁を
 
         入れていきます。
 
 
 
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                        表面に、 化粧包丁を入れていきます。
 
 
 
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           ここまで下ごしらえしたら、 ぱっばっぱっと、塩をふって、 今度はね、
 
 
 
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               小麦粉を、全体に、 まぶして、 余分なのをふるって落とします。
 
 
 
 
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           今日用意するのは、 家庭用の小さいサイズの中華鍋です。
 
          東京の浅草寺の北側に、 カッパ町市場商店街という、 包丁や、鍋などを販売
 
          している専門店街があるのですが、 業務用の中華鍋は、大きすぎて、僕には
 
          不向きで、  直径の小さな、 中華鍋を買い求め、 使用しています。
 
          これがなかなか便利な物で、 油がはねても、 鍋の中に収まるので、周囲を
 
          汚すこともなく、 なんとも便利です。
 
          僕は、天ぷらや、揚げ物は、魯山人先生のまねをして、 中華鍋で楽しみます。
 
 
 
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          さーーあーー、始まりです。♪  熱した油を、おたまで、シャワーのように、
 
          鯛に、 じゅわーー、 じゅわーーと、かけていきます。
 
 
          
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           天ぷらは、感覚と,音の聞き分けが、大変難しくて、 簡単そうで、 奥が深くて
 
           難しいのですが、 レベルの低い僕でも、 こうして、シャワーのように、油を
 
           かけて行くのです。
 
 
 
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                     だいたい、 こんな感じになったら、 食べ頃です。
 
 
 
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           何しろ、この料理は、揚げたての熱々をさめないうちに、いただくのが
 
 
           1番美味しいのです。
 
           先生は、よくスダチをかけていただかれていたのですが、 今日はレモンで
 
           代用です。
 
 
 
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            今日のタレは、 魯山人風ワサビ醤油で楽しみます。  よい、本歌の
 
            醤油、 レモン汁、 本当のお米から作った、日本酒、 ワサビを入れて、
 
            混ぜていただきます。
 
 
 
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            じゃーーん、 今日の 魯山人風 鯛の琥珀揚げ定食の出来上がりです。
 
 
 
 
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           背骨から、すっと、包丁を入れておくと、 こんな感じとなって、 お箸で身をとる
 
           時、随分楽なのです。
 
 
     
         
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            僕は、 塩焼きにしたり、煮付けにしたりと、 色々してみたのですが、 この琥珀揚げ
 
            の食べ方が、 1番美味しいと思っています。
 
 
 
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            背中から、すっと、包丁を入れているので、 簡単に身がとれます。
 
 
 
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                こうして、魯山人風の漬けたレに,漬け漬けいただきます。
 
 
 
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           どんな感じかというと、 魚の白身に、 すこし油が入って、 つるんとした、
 
           食感に仕上がるのですが、 冷めて、冷たいのは、食べれた物では無く、
 
           熱い、熱い、揚げたてを食べると、 これが1番です。
 
 
 
 
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                先生のお話では、 この部分が1番美味しい部分だそうで、
 
 
 
 
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            つまり、 いつもヒラヒラ動かして、泳ぐときに使っている部分なので、
 
           身が引き締まっていて、良い味なのだそうです。
 
 
 
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                    アーーーー美味しい、 至福のひとときです。♪
 
 
 
 
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                     いつしょに作った、貝のお汁も、美味しかったです。
 
 
 
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                        ちゃんと健康のために、緑の野菜も食べました。
 
 
 
 
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           魯山人先生は、 ハタや、 あぶらめ、 いろんな魚をこの調理法で、
 
           楽しまれていたようで、 みなさんも、よかつたら、 色々実験して、
 
           楽しんで見ていただけたらと思います。
 
 
 
 
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            今日は、原価が、約500円くらい、 作業時間15分程度の素人料理の
 
            紹介でした。
 
 
 
 
 
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                      今日は、大正10年頃、 魯山人先生が考えた調理法を楽しんで見ました。
 
 
 
 
 
 
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                      今日は、食後に、奈良県の柿を楽しみます。
 
 
 
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              僕風の食べ方というのはね、 柿を買って帰って、わざと家で放置して
 
              甘みが上がって、 崩れ出す一歩手前、 烏や、小鳥がつついて
 
              食べるような、 そう言う色になった頃、 クルクルむいて、楽しみます。
 
 
              カラスが食べて、美味しい物は、僕が食べても美味しいのです。♪
 
 
 
 
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   今日の食後のお茶は、 本阿弥 光悦 【 ほんなみ こうえつ 】  銘 梶原 の写しで楽しみます。
 
 
 
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             日本の楽焼の黒茶碗は、 室町時代後期の 桃山時代に、高麗人の
 
             長次郎さんに、利休居士が、 注文を出して、右のような形の品を
 
             作っていったのですが、 時代は流れて、 寛文前後の江戸時代に
 
             入ると、 いろんな人が陶芸をするようになり、 左のような、大ぶりな
 
             作品が出てきます。
 
 
 
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           本阿弥 光悦 のお茶碗というのは、 主に、形が2種類あるのですが、
 
           このお茶碗のように、 高台が、沈んで、 周囲が丸みを帯び、 ぐつと、
 
           腰が張って、 つぼみが膨らんだような形となり、 独特の形をしています。
 
 
 
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            一方で、利休好みと言われる、楽家の伝統の形は、 少し小ぶりで、ゆがみがあり
 
            こちらも、独特の形をしています。
 
 
 
 
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           本阿弥 光悦のお茶碗は、 高台が沈み、 見えない程度となり、
 
           ふくよかに、膨らんで、 すっと、大きく垂直に上がって行く感じの
 
           作品が多いのです。
 
 
 
 
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            そして、 薄く出来ていて、 ミカンの皮のように軽く、 手に持って
 
            重たいようなお茶碗は、 写し物か、 にせ物となっていきます。
 
            現代の陶芸では、 長次郎風の形、 光悦風の形の二種類が、多く
 
            模倣で作られています。
 
            遠くから、 眺めて、 光悦の形、 長次郎の形、と、 わかる様になると
 
            初歩の第一歩を踏み出したという感じです。
 
 
 
 
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            光悦のお茶碗は、本歌は数が少なく、 売りに出ると、 そうーー最低
 
            7000万円から、「 ほしい。」と言って、手をあげる人が、3人程度いると、
 
            オークションでは、 1億円程度までは、行くのではないかと、 そう思うのですが
 
            なかなか、本物は、 入る所に入っていて、 出てこないです。
 
 
 
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            そろそろ,12月が近づき、 柿も終盤になって来たのですが、
 
            なかなか、自然の甘みで、とっても美味しかったです。
 
 
 
 
                        サリューオフヴォワーフ【 じゃあまたね。♪ 】
 
 
 
 
           【明日に続く。】