第1282回 注目する、スカイマークの株取引の行方 模型公園
みなさん、おはようございます。 2015年1月29日 木曜日の2回目の投稿です。
【 永田町 2丁目の風 】
この永田町2丁目の風のコーナーは、僕の考えを簡潔にお伝えするコーナーです。
みなさん、多忙と思われますが、1度国民の1人として、考えていただけたらと思います。
今日のお話は、「 注目する、スカイマークの株式の行方。」と言うお話です。
1月の冒頭に、このブログで、「 スカイマークの経営者は、決断すべきだ。」
と、お話を紹介したのですが、 昨夜、 事実上倒産してしまったようです。
公表されている負債は、710億円ですが、 実際は、未払いの買掛金、税金など
がありますので、 もっと、おそらく1000億円程度の負債があると思います。
そして、例の エアバスの大型機のキャンセル違約金が、約800億円と言われて
いるので、 合計すると、2000億円程度負債があるようです。
企業が、 借金をして、 1億円借金すると、 金利が大なり小なり異なるのですが、
平均、 1億円に対して、約120万円前後、毎月支払いが生じていきます。
1億円のお金で、 商売で回転させて、 120万円稼ぎ出して、 支払いをして、
利益が残っていけばよいのですが、 そうでない場合、 借金を追加して、
支払いをやっていく経営をしていると、 どんどん負債が膨らんでいくことになります。
仮に、発表された、710億円という、借入金があったと仮定すると、 毎月、
返済が、 約8億5千200万円程度発生していくことになります。
そう言うわけで,経営者は、財務諸表をよく見て、素早い決断をして、
会社の経営をやっていく必要があるのです。
日曜日に、 「 歴史の勉強は、過去の事実を研究して、 未来の出来事に
生かしていくことが大切です。」 と、お話ししたのですが、 今回と同様の
事案としては、 規模が少し違うのですが、 5年前の平成22年の日本航空の
破綻事件がありましたが、 破綻発表後の株式動きが、非常に興味深い動きで
ありました。
整理銘柄に指定を受けた後、 上場廃止まで、あがったり、下がったりしたのですが、
上手に運用した人は、 大きな利益が出て、 損をした人も多かったのが事実です。
ところで、スカイマークの株式は、 本日より整理銘柄の指定を受け、 1ヶ月間
の猶予をとって、 3月1日付で上場が廃止され、 取引が出来なくなります。
実際の取引は、 2月27日の金曜日までとなるのですが、 過去の出来事から
推測すると、 株価は、 昨日の終値が317円でしたが、 最終的に10円前後で
取引が終わると思います。
ここで、わかりやすくお話しすると、 20円で、スカイマークの株式を買って、
いろんな人が、売り買いするわけで、 1日の内、10円から5円は、上下があります。
わかりやすくお話しすると、 1000万円で20円で、午前中の寄りつきで50万株
購入して、一日中、株価を監視して、 25円で、 当日の午後の取引で売却したと
仮定すると、 約250万円の利益が発生し、 証券会社の手数料、税金を引いても
あっという間に、 大きなお金がわずか数時間で出来る事になります。
業界に デマでも流れて、みんなが釣られて買った場合、 仮に、40円になった
としたら、売却したら、 たった1日の取引で、1000万円が、2000万円になる事に
なります。
極端な話、 5億円手元に資金があって、単価20円で、2500万株を、
午前中購入し、 25円で、 午後売却すると、1億2千500万円が、たった
1日で、 椅子に座ったまま、 利益が出る計算になります。
過去、 昨日のスカイマークの株価 317円以上で、株式を購入された人や、
現在手元に持っている人は、 今日の9時過ぎに、 寄りつきで、なかなか値段が
つかず大きな損を出しても、売り払った方が、過去の事案を研究すると、賢明な
対処方法と考えます。
それは、過去を研究した結果、 昨日の終値より上昇することはないからです。
来週とか、 火曜日にとか、 そんなことを言っている人は、30円、20円の
10分の1以下の単価で、 処分することになっていくでしょう。
「 速き事、風の如し。」で、 今日中に処分して、 2月中旬に、下がりきったところで
次の手を考えた方が良さそうです。
こういうのを色々想像して、勉強して行くと、経済の勉強も楽しく興味を持って
学習できます。
今後のスカイマークの株式の動きを注視して行くつもりです。
【次回に続く。】