第1341回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第1340回 全滅したカナダ軍の事。 2015年11月2日月曜日の投稿です。
ドイツが中立国のベルギーに攻め込んだのは、ドイツとフランスの国境
地帯には、アルデンヌの森という、山岳地帯があって、 大きな部隊の移動
や、補給には地形的に無理があったのです。
そこで、 ベルギーを通過して、フランスに攻め込もうとベルギーを攻めたわけ
ですが、 そこに イギリスやフランス、 その後、 カナダや いろんな国から
支援の軍隊が入ってきて、 ベルギーという国は、廃虚になっていったのです。
おおくの市民が戦争に巻き込まれ、 亡くなっていったのですが、ドイツは
このベルギーで、 ガスマスクをしていても、死に至るという、マスタード
ガスを使用したのです。
のは実に強力な物で、 ゴムなどにも浸透して、人間の皮膚から
体内に入り 死に至るという、 恐怖の毒ガス兵器であったのです。
これらの兵器が、カナダ軍に使用され、 多くの人が一瞬で戦死
していったのです。
そして、生き残った人も、失明したり、呼吸困難で倒れていった
のです。
数千人が死傷するという 戦果が出たのですか、 今度は占領
しに前進した ドイツ兵も 次々倒れていくという事案が発生し、
人類が人工的に作り出した、猛毒の化学物質は、ベルギーの
国土を死の土地に変えていったのです。
使用され、多くの人が亡くなって行ったのです。
1915年 大正4年の出来事でありました。
日本でも、これらの戦況は 駐在の武官から断片的ではあり
ますが、伝えられ、 陸海軍関係者に大きな衝撃を与えたのです。
つまり、このような化学兵器が使用された場合、 負傷者を
いったいどう治療するのか、 解毒剤をどうやって製造するのか、
我国の部隊が 攻撃された場合、 どう防御するのか、
まったく、 知識を持ち合わせていなかったのです。
オスマントルコの連合軍が勝つか、負けるかも重要な事でありましたが
どんどん登場していく 新しい兵器に注目が集まっていったのです。
から進まないことがわかると、 また 新たな新しい兵器による攻撃が
始められることになって行ったのです。
【 明日に続く。】