第1357回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1356話 デビット ロイド内閣の成立の事。 2015年11月19日木曜日の投稿です。




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     1916年 12月  チャーチル海軍大臣などが更迭され、 当時の首相

     ヘンリーアスキス首相なども 内閣は総辞職して、 戦時協力政権は、

     崩壊していったのです。


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        このような事情で、 戦争を推進して行こうという議員グループは、

        脇に追いやられ、 一日も早く戦争を終わらせて、事態を収拾しようと

        言う人達が、政治を進めていく事になったのですが、当時、和平交渉

        などは、したたかなドイツ人や、 オーストリーハンガリー帝国、

        オスマントルコ帝国などとは、 うまくいかなかったようです。




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        と言うのが、 チャーチルが上陸作戦を進めて、 カリポリ半島で

        大敗した為、足元を見られて、 良い話にはならなかったようです。

        戦争を早く終わらせるにはどうしたら良いか、 和平交渉は良い話

        しにならず、 かといって、 ドイツや、 オーストリーハンガリー帝国や

        オスマントルコ帝国を イギリスやフランスで攻め滅ぼすのは、兵力

        国力が足らないので、無理とわかった時、 どうしたら良いかーー。



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     新しいイギリスの首相になった 前の蔵相 デビット ロイド ジョージが

     考え至ったのは、 外力を利用すると言う事であったのです。

     外力とは、 イギリスや、フランス 以外の力を利用して、まず、自分達が

     有利な状況を作り出して、 有利な立場で戦争を終わらそうと考えたよう

     です。


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      イギリス政府は、 当時、オスマントルコ帝国の支配地であった、中東の

      アラブ人に、 武器、弾薬をばらまいて、 アラブ人の独立を呼びかけ、

      アラブ人が武装蜂起して、 オスマントルコ帝国に内乱をおこすように、

      謀略工作を進めていったのです。

      そして、 工作員を アラブの民族指導者に接近させ、 「 イギリス政府

      は、アラブ人の独立国家を建国することを支援します。」と、 ささやいた

      のです。



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       このような誘いに乗って、アラブの人達は、至る所で 武装蜂起する

       ことになっていったのです。

       つまり、イギリス政府の手のひらで 裸踊りさせられ、 多くの人が

       民族独立戦争に駆り立てられ、 戦死していったのです。

       みんな、 アラブ人の独立国が出来ると信じてーーー。

       しかし、それは、大ウソであったのです。



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     この謀略、 ひどい事に、初めからアラブ人の独立国家など、認める物では

     無かったのです。

     と言うのが、 オスマントルコ帝国を滅ぼして、その後、ユダヤ人の

     金融グループには、 エルサレムを首都として、ユダヤ人の国家を建設すると

     約束し、 アラブ人には、 武装蜂起して、オスマントルコ帝国を打倒したら

     アラブ人の国家を建国することを支援すると約束し、 フランス政府には、

     中東地域を イギリスと2分割しようと、 約束していたわけですから、

     イギリス政府は、 全く信用できない、大嘘つきであったのです。


     【明日に続く。】