第1390回 昭和の伝道師【戦中戦後のパイロットの物語】

第1389話 ヒットラーの演説に心を打たれるの事。

                        2015年12月23日水曜日の投稿です。



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           【 ドイツ労働者党の アイトン ドレクスラー党首 】


    1919年 大正8年の9月、 ドイツ労働者党の アイトン ドレクスラー党首

   は、町中で、治安を乱す、不良外国人を国外に追放し、 戦後の日本で言う、

   サラ金と、 高利の高利貸し、 質屋などを経営する ユダヤ人を追放し、

   それらに協力する、日本の戦後で言う、暴力団の取り立て屋を、根絶やしに

   して、 不良外国人を徹底的に、ドイツの外に追い出すべきであると考えて

   いたのですが、 当時、ヒットラーの演説を聞いて、 心を打たれたようです。



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「  そうだ、この男の言うとおりにすると、ドイツは光明が見えてくるに違いない。」

と、 当時、思ったようです。


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    その当時の敗戦国 ドイツの状況は、戦後の昭和20年 21年 22年の

    日本の戦後の混乱期とよく似た部分があって、 大きく混乱していたのです。

    営業しても、仕事がなくて、どんどん手元の資金がなくなっていき、経営者は

    ユダヤ人金融組織に、丸裸にされ、 嫁と娘は、売春宿に売り飛ばされ、

    労働者は失業し、 次の仕事が、不景気で全く無く、 工場も物資不足で

    物を作ろうにも、作れない状態であったのです。


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                ドイツの国内は、混乱の極みに達していたのです。


       アドルフ ヒットラーの経済政策というのは、政府が公的資金で、まず

      車や、自転車や、トラックの注文を出すわけです。


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     工場経営者は、政府と契約して、 政府から運転資金を融資を受けて、

     その元金には、 支払利息は必要ないわけです。

     そうすると、 企業は多いに助かり、 設備を拡充して、人を雇用して、

     物を生産することで、 工場の周辺にお金が回っていくわけです。



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     品物を作る材料は、国家が調達して、 工場に販売して、利益をとります。

     物資不足の中、 国から 鉄鋼成品の配給を優先的に受けて、 自動車が

     生産され、 通常ですと、 作っても売れずにどんどん在庫になっていくの

     ですが、 製品を国が買い上げて、 国がひきとってくれるので、多いに

     工場は助かるわけです。

     つまり、 営業マンを雇ったり、 販売店を作る経費が浮いて、物が安く

     納品できるわけです。



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    つまり、注文があった物を作るだけで、 国が全部買ってくれるので、

    余剰在庫になる心配は無いわけです。

    作った車をどうやってさばくかというと、 実に簡単明瞭で、 頭金無しで



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     国民に配給していくのです。

     お金は、毎月少しずつ元金だけ、国に返済していくのです。

     つまり、国民は利息無しで、頭金も無して、 車を手に入れる事が出来る

     仕組みを作るわけです。

     


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       で、 すごいのが、ヒットラーが先頭になって、 「 国民一家に一台

       マイカーを。」と言う、キャンペーンで、 映画や、新聞で、希望者募集

       とやるわけです。


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    ここに仕掛けがあって、政府の利益を 車にのせて、国民に引き渡し、

    少しずつ、 国民からお金を回収して行くシステムであったのです。

    こうして、 どんどんお金を政府が儲けて、 次の車の注文を出したり、

    ヒットラーは、高速道路の整備などの公共事業に その利益と公的資金

    投入していったのです。


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    道路が整備されると、国民が車に乗って、 遠出するようになり、旅行先で

  お金をその旅先の地域で使うわけです。

  そうすると、お金がどんどん動いて、 地域経済が良くなっていったのです。

  そして、道路整備などの公共事業で、雇用が生まれて、 失業率が下がっていった

  のです。


   こういう、 資本主義と、 共産主義の中間のような、 産業を国家が統帥する

  政策を、 国家社会主義と呼んだようです。



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     ヒットラーの演説が終わると、みんな 大きな拍手をして、 ドイツ労働者党

    のドレクスラー党首も、「 すばらしい考えだ。」 と、 ヒットラーの元に進み出

    て握手を求めたのです。


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    ヒットラーも、握手をして、「 ドレクスラーさん、貴方のユダヤ人追放の話は

    すばらしい、感銘を受けました、 よかったら、私をドイツ労働者党に入党

    させてください。

    貴方の足となり、手となって、貴方に尽くしたいと思います。」と言うと、

    ドレクスラー党首は、「 大歓迎だよ、喜んでお受けする。」と、 ヒットラー

    入党を認めたそうです。


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      ドレクスラー党首は、 この時、ヒットラーに 党が乗っ取られ、自分が

      追放されて、追い出されるとは考えていなかったようです。

      とんでもない、毒蛇を ドイツ労働者党に招き入れてしまったのです。


      【明日に続く。】