第１４４６回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第１４４５話 ファシズムの原点の事。 ２０１６年２月１６日火曜日の投稿です。
【 宣教師 時代の 淵田 美津雄 元 海軍大佐 】
みなさん、 小説 昭和の伝道師も４年目を迎えました。
大正１２年９月１日 に関東大震災とその後呼ばれる事になる、大きな災害が
発生し、 多くの人がお亡くなりになり、 多くの殺人事件が発生し、世の中は
混乱していくのです。
ちょうど、この当時の、イタリー王国こと、イタリアと、ドイツ第三帝国こと、
戦後のドイツのお話を数ヶ月にわたって紹介してきました。
イタリー王国の フランス語の教員で、教職員組合の世話役だった
【 諜報員時代の アドルフ ヒットラー 】
うまくいかず、借金まみれとなり、ユダヤ人金融取り立て屋に追われる
身となり、 故郷を追われ、 となりの国に夜逃げすることになった、アドルフ
ヒットラーなどの 独裁者になる原点のお話を少しずつ紹介してきました。
これらの 純粋な青年が、 第１次世界大戦という戦争に当時の国王に
よって借り出され、 つい先ほどまで話していた戦友が、 頭を吹き飛ばされ、
脳みそが飛び散り、 血まみれになって死んでいき、 当初は、ショックを受けた
様ですが、 毎日のように そのような出来事に遭遇していくことで、 人の死を
何とも思わなくなっていき、 戦争が終わって除隊後、 混乱する社会の立て直
しを感じて、政治活動に身を投じ、軍隊の組織制度を模倣して、自らの政党の
支配に利用していった、 そして、 それが、ファシズムと呼ばれる独裁政治の
原点になって行ったのです。
つまり、軍隊という組織と軍律が、ファシズムを生み出していったのです。
自分が命令する、 命令に反する物は、処刑していく、こうなっていったの
です。
また、そうでもしないと、 自分が殺される。 そういう時代であったのです。
しかし、忘れてはならないのが、彼等独裁者は、多くの悪行を実行して
行ったのですが、 つまり、自分の気に入らない人達を処刑していったのですが、
反面、 これから順番に紹介して行きますが、良いことも行って行ったのです。
当時、 ユダヤ人金融組織から、お金を借りる、 返済できなくなる、 すると、
取り上げ、 その家の奥さんや少女は、 これらの組織に連れて行かれ、
ユダヤ人売春組織に、金で売られ、 奈落の底に落とされていったのです。
ヒットラーは、これらの悪徳組織を壊滅させ、 追放し、 多くのドイツ女性を
彼等から解放し、 多くの支持を受けていたのです。
そして、 政府が 公共事業を発注して、 ドイツ経済を立て直し、多くの
失業者が減少し、ヒットラーの奇跡と呼ばれる経済発展を遂げて、
それまで夢であった、 家族とマイカーに乗ってドライブや行楽に行く、
こう言う事が、ドイツ経済の回復で可能となり、 高速道路は整備され、
商店から場所代をとり、 農家から年貢を取り、 社会に大きく根を張り、
と対決し、一つ一つ組織を壊滅させ追い払い、国民を彼等暴力団から解放し、
イタリー王国の経済は大きく回復したのです。
そして、子供の義務教育を導入して、 子供を労働から解放し、教育
改革を推進し、スポーツを奨励し、 イタリー王国は、大きく変化していったの
です。
反面、 我国の日本はどうであったかと言うと、軍人が台頭し、政治家を
暗殺し、 経済政策より、軍需産業が優先され、多くの国民が苦しんでいたの
です。
当時の農村は、子供は労働力として使用され、勉強どころでは無かったの
です。
そして、冷害や、天候不順で、穀物が不作になると、 子供はお金で
売られていったのです。
食べていけないので、 子供を商売人に売って、 それで当座をしの
いだのです。
戦後の人は信じないかもしれませんが、 当時は、なんと、村の役所が、
人身販売の仲介をしていたのです。
年若い娘の体は、よいお金になったのです。
裸にして、 下の陰毛を剃り、 客を取らせ、毎日稼がせ、 ほとんど、
売春の元締めに金を吸い上げられ、 てて無し子が出来たら、また、その子
も、売り飛ばして、 儲けていたのです。
当時のご婦人方は、 立場が弱く、 大変な悲しい人生を送られ、
将来を悲観して、自殺するご婦人も多かったのです。
このような、 暗闇の世界に、 さらに、シベリアの食糧バブルの崩壊、
関東大震災 が追い打ちをかけ、日本経済は奈落の底に急降下していくの
です。
これから、大正時代後半、 昭和の金融恐慌など 一緒に毎日少しずつ
勉強して行きたいと思います。
大正１２年は、 日本人にとっても ヨーロッパの人達にとっても、 後の
第２次世界大戦の原因の始まりの様な年であったのです。
【 明日に続く。】
