第1532回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1531話 民族の浄化の事。 2016年6月3日金曜日の投稿です。



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 1924年大正13年3月初旬、ドイツのミュンヘンの裁判所で裁判長は、被告

アドルフ ヒットラー に対して問いかけたのです。

「 被告に問いただしますが、 主任検事の申し立てでは、被告は、自分の権力欲

 を満たすために反乱を計画し、実行していったと、起訴状にありますが、間違い

ないですか。」 と、 問いただしたのです。

傍聴席では、 傍聴者が私語を口走り、ガヤガヤとざわついたのです。




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   ヒットラーは、 被告人席から、すっと立ち上がり、 無言のまま 立ち尽くした

のです。

しばらくすると、傍聴席のざわつきは、 シーンと静かになり、 みんながヒットラー

に注目したのです。


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  少しすると、ヒットラーは語り出したのです。

  「 ドイツの青年男子200万人が、国の為、ドイツ民族の為に命を投げ出して

 前線で、雨の中、風の中、雪の中、 凍えながら、寒さと戦い、敵と戦っていた

 最中、我々は、背後からナイフで襲われ、 戦争に敗れ去ったのである。



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   多くの若者が血を流し、 命を落とし、 大きな犠牲を出し、 それが奴らの

為にすべてが台無しになって行ったのである。

 世は、 自己の権力欲の為ではなく、 我々を背後から襲った、不良外国人を

 すべてドイツから追い出し、 周辺国に散らばっている、ドイツ民族を結合し、

 新しい第3の帝国を作らなければならないと、考えているのである。」


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  「 我々を背後から襲ったのは誰か、 それは、ユダヤ人や、ポーランド人、

   共産主義者である。」  「 これらの不良外国人は、今ものうのうとこのドイツの

   土地に住み、ドイツ人の生き血を吸って生きているのである。



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   これらの不良外国人をドイツ全土から追い出して、 ドイツ人だけの、平和な

  社会を構築する必要があるのである。」 と語ると、 傍聴席から 拍手が起きた

  のです。


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  当時のドイツ社会では、 皇帝が領土を広げたものの、 他国から 言葉を

 満足に話せない外国人が多数ドイツの土地に入り込み、 食べて行くために

 大人数で徒党を組んで、ドイツ人家庭を襲うなどの事件が多発していたのです。

 そして、それらの外国人のたまり場のような地域が出来ていき、 ドイツ人が

 追い出され、治外法権のような場所が増えていたのです。

 ヒットラーの裁判所での申し立ては続いたのです。


  【 明日に続く。】