第1534回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1533話 ヒットラーの国営金融論の事。 2016年6月5日日曜日の投稿です。





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  ヒットラーは申し立てを続けたのです。

 「すべてのユダヤ人金融組織、 それらの配下の、人身売買組織、暴力取り立て

組織、 ユダヤ人悪徳不動産組織などを、 我々ドイツ人の手によって、国外に

追放し、 金融組織を 国営にし、 支払利息を無くし、 国家が仕事を造り、

国家が仕事を発注し、 この仕事量の範囲で、国家が直接融資を行い、設備投資、

雇用の確保、 出来上がった製品を決まった価格で国家が買い取り、 国家が

商店に卸し、 商売人はその品物で商売を行う、 こうすることで、一般民生品の



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販売価格が横一線、ほぼ同様の価格となり、 現在のように 札束を山と用意して

品物を売り買いするという 混乱したドイツ経済を早期に改革しなければならない

のである。」 と、申し立てたのです。

そしてさらに続けていったのです。



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  「 諸君、 考えて見たまえ、 農家が穀物を作る、 商売人が穀物を必要以上

  に安く買いたたく、 そして、 今度は、高値で売ろうとする。

  こう言う行為が、 現在のドイツの農村を荒廃させているのである。

  農家は、汗水たらして作った穀物を売っても、生活が成り立たない、ユダヤ人の

  金融組織から金を借りる、 過大な担保を要求され、 1度支払いが出来ないと

  農地や家屋敷、 女房や、子供まで 差し押さえられ、 ユダヤ人人身売買組織

  に売り払われてしまう、 まさに、 ドイツ人は、 生き血をすすられているので

  ある。

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  これらの悪循環を、 早期に改革し、 農家が作った穀物を、国家が一定の

  基準で買い取り、 まず農家の収入を安定させなければならない。

  そして、買い取った穀物を国家が一定の決まった価格で、国民に販売し、

  食糧の価格の高騰を抑制し、 安定した市場に調整しなければならないので

  ある。」 と、 法廷で申し立てたのです。

  すると、傍聴席から、 新聞記者達がどういうわけか 拍手をして、 ヒットラー

  申し立てを続けていったのです。




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   みなさんに紹介するのですが、 日本も同様であったのですが、 ドイツの

 農民が、小麦を耕作して、 収穫したとします。

 それを当時の地主や、国王が 税金や小作料と称してピンハネする。

 そして、 今度は商売人が安く買いたたくわけです。

 農家は貧しい暮らしから抜け出せず、 金に困り、 ユダヤ人金融組織から

 金をつまむ【借金すること】ようになり、 当時、 少しの金を借りるために、

 過大な担保を要求されたり、 過大な支払利息を請求され、 支払いが出来なくなり

 嫁さんや、子供を売り飛ばされ、 家屋敷を売り飛ばされ、 借金の闇に落ちていく

 人が多かったのです。


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  ヒットラーのお話というのは、 農民が生産した穀物を、国が一定の基準で

 農民から購入することで、農民の収入を上げて 生活を向上させ、 そして

 穀物を国が統制しながら販売することで、 食糧の高騰を防ぎ、そして飢饉など

 が起きないように、 国が 舵取りしていこうという考えであったのです。

 これらの考えは、 当時のドイツの学者の論文をヒットラーが読んで、演説の

 ネタにしていたのですが、 新聞でこれらのヒットラーミュンヘンの裁判での

 申し立てを聞いた、 工場経営者、 農民などは、「 総統の考えはすばらしい。」

 と評価していったのです。



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  そして、 多くの女性は、ヒットラーの表の顔だけ見て、「 ヒットラー総統は、

  戦場で活躍し、 潔く、肝が据わっていて、男らしく、 ヒットラー総統が

  大統領にになってくれたら、 今の混乱した世の中が、少しでもよくなるに

  違いないわ。」 と、 考えるようになって行ったのです。

  そして、 今まで新聞を見なかった人も新聞を買い求めて ヒットラーの記事を

  見るようになり、 新聞記者は ヒットラーの記事を書くとよく新聞が売れるので

  熱心に取材して、記事を書いていくという、 そういう事が繰り返され、

  地方の無銘に近かったヒットラーは、ドイツ全土に 新聞によって紹介され

  宣伝され、 名前が知れ渡っていったのです。


  【 次回に続く。】