第1674回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1673話 第43潜水艦 海底の刻印その3の事。 
                            2016年10月29日土曜日の投稿です。





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  今日の昔話は、大正13年 1924年3月19日の朝、 長崎県佐世保市の相浦

の沖合で、軽巡洋艦 龍田に衝突され沈没した 第43潜水艦 の引き揚げ後に、

艦内で発見された、書き込みの刻印の遺書のお話しです。

前話からの続きでーー。

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               【 大正13年撮影  スックレッパーによる遺書 】


          デッキに水る天皇陛下へ申やくなし死んで國を守る 秀助


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   真横になっていますが、申やく とは、 申し伝えるの意味と思います。

  やく と言う感じが ごんべんに 鐸の右のような文字とおもいます。


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        【 第43潜水艦 乗り組み  加藤 秀助 一等水兵 福岡県出身】


 秀助 と書いてありますが、 調べて見ると、水雷室勤務の中に、加藤 秀助

 さんと言う、 福岡県の八女の出身の一等水兵の人が、さび取りなどで使用する

 スックレッパーというコテで、ガリガリ壁を傷つけて、文字を入れた物と推測され
 
 ます。


   【 明日に続く。】