第1774回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第1773話 乙未戦争 台中の混乱の事。2017年3月30日木曜日の投稿です。
愚かな事に、近衛師団司令部は、清国人の離間の計にのり、 日本側に
一貫して協力してきた 台湾の 基隆【キールン】の行商人 幸 顕栄 氏 らを
台南共和國の 工作員ではないかと疑いをかけ、 日本側の目となり、耳となって
協力していた人達を 逮捕 監禁していったのです。
彰化 などの台中での武装蜂起に対して、 徹底的に武力で弾圧を
加えていったのです。
当時、台南民主國側は、日中は 山岳地帯や、隠れ家で息をひそめ、
深夜になると、 近衛師団の弱い部分を襲撃して、 ゲリラ戦を展開して
いったのです。
近衛師団は、 町を包囲して、徹底的に家捜しを行い、それらしい男が
潜んでいたり、 武器が出て来ると、 見せしめのために その家に放火し
焼き払っていったのです。
このような情勢の中、 台南から、呉 湯興 、呉 澎年などの軍勢が
台中に進撃してきたのです。
これらの軍勢は、表面上 義勇軍という形をとっていて、 ドイツやイギリス
の商人から中古兵器を購入し、 バラバラの装備でしたが、 人数が多く、
台中の八掛山という場所で、近衛師団と戦闘を行うことになって行ったの
です。
体の関節の痛みと 寒気を訴えて、 師団司令部で 崩れるように倒れて
行ったそうです。
【 明日に続く。】