第1896回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1895話 ウイリアム ジョージ アストン英国領事の事。

                         2017年8月22日火曜日の投稿です。




イメージ 1



          【 1882年 明治15年10月当時の大朝鮮の国旗 】


 英国 領事であった、アストン氏と世間話をするうちに、この旗はどうですか

というお話しになり、 まゆをひそめて、「 良いとか、悪いとか、以前に、自分達の

国の旗は、自分達で作りたいですな。」とアストン氏が語ると、 側に立っていた

ジェームス船長が、 「少しわかりにくい。 もうすこし 単純にわかりやすくできない

ものか。」と、 明治丸の艦尾の 日の丸の 大日本国の国旗を指さして話したそう

です。




イメージ 2
    


                  【 日本政府の所有船 明治丸 】


   アストン氏は、 国旗のことは語らず、「 これから朝鮮半島はどうなっていく

 のか心配ですな、 清国人の国のようになるのか、 閔妃の一派が、清国人の

 軍勢を 朝鮮に招き入れたのは 失策だったと思うよ。 どうかね、 朴君。」

 と、尋ねると、 周囲は重い雰囲気になって行ったのです。



イメージ 3



               【 ウイリアム ジョージ アストン 英国領事 】



  アストン領事が、「5年先、10年先を考えた場合、 朝鮮半島の大朝鮮は

 どうあるべきなのか、 君たち自身が良く考えてみることだ、 清国人の

 作った国旗など 持って歩くとは世も末だ。」 と語り、 朴 全権大使らは、

 大朝鮮がどうあるべきなのか、 明治丸の中で 議論することになって行った

 そうです。



イメージ 4


                   【 朴 泳孝 特命全権大使 】


   朴 泳孝 さんは、 日本の慶應義塾で勉強し、 福沢諭吉先生の、「人は

  男女みな平等である。」 との話をみんなに語り、 これから大朝鮮は、身分を

  無くし、 人々の人権を保護し、 欧米のように 選挙による民主政治を行う

  事こそ、 大朝鮮の進むべき道であると当時考えていた様です。


イメージ 5



    大朝鮮の行っている 忠義と奉公による 身分政治は、人と人とに身分を

もうけ、身分と身分に 溝を掘り、 油を流して 火をつけて 風を送り、対立を煽り、



イメージ 7



身分を越えての婚姻を禁止し、 人々の交流を制限し、 一部の人が、王族の

ためにのみ、政治を行うというそう言う社会を改めるべきであると考えていたの

です。


イメージ 6




   それには、どうしたら良いか、 明治丸の船内で、国の将来を考え討論が

  行われていったようです。

  そして、 国旗は、 朝鮮人の国旗なので、 朝鮮人が作らなければならないと

  そういう考えになっていったようです。


  【 明日に続く。】