第2083回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第2082話 大阪事件のその後、袁世凱将軍の陰謀のこと。
2018年 2月26日月曜日の投稿です。
【 前話の続きより。】
年が変わって、 1886年 明治19年の1月、前年の1ヶ月前、多くの
自由党関係者が政府によって弾圧され、 当時の内務卿 山縣 有朋 公の内意
のですが、人の口には、戸が立てられぬもので、 その噂は関係者に広がって
行ったと言われています。
金 玉均氏が 絵を描いて、 近畿自由党の壮士が朝鮮に攻め込み、
自由民権の国家を造ろうとして、 日本政府に潰されたという情報は、朝鮮半島
の清国人にも伝わったと言われています。
【 大朝鮮国の首都 漢城 現在の ソウル 】
甲申事変から わずか1年で、朝鮮に攻め込もうとしていた 数百人が日本
政府によって捕縛され、 暴挙が止められたという情報は、閔氏らの事大党と
呼ばれる 清国人の顔色をうかがい追随する朝鮮の官吏達や、 清国人に大き
な衝撃を与えたと言われています。
【 朝鮮を事実上 支配していた 袁世凱【 えんせいがい】将軍 】
袁世凱将軍は考えたようです。
日本の外務省は、逃走した 朝鮮独立党のメンバーは日本には存在しないと
公式に発表しながら、 実は、日本に存在して、 金 玉均を殺害しなかった
のは後に利用しようと考えてのことで、 朴 泳孝 らも、 その後、利用しよう
と企んでいるに違いない、 その利用する目的は、日本が朝鮮を攻め、占領
した時に、傀儡政権を作るときに、朝鮮人の協力者として利用しようと考えて
いるに違いないと思ったようです。
そこで、袁世凱将軍は、日本にいる彼等を殺しておく必要があると考え、実行
して行ったと言われています。
【 明日に続く。】