第2140回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第2139話 井上 馨邸事件前夜の事。 2018年4月29日日曜日の投稿です。
【 当時の 東京府 警視庁 】
【 前話の続きより。】
内閣総理大臣 黒田 清隆公は、 三条 実美 公に、「 黒田 殿の辞任は受付
るが、他の閣僚の辞任は、御上がお許しになりませぬ。」との回答で、 なんと他の
辞任して、他の人はそのままの形になっていったそうです。
薩摩の 黒田 清隆 公としたら、せっかく西洋諸国と不平等条約を交渉して
改正にこぎ着けたのに、 その内容について反対する人が多々あり、それでは
別の内閣でやればよいではないかと 内閣総辞職を決めて、閣僚全員が
時代の太政大臣で、公家派の筆頭であった、 三条 実美公に、梯子を外され
つまはじきにされた形となって行ったようです。
【 第2代 内閣総理大臣 黒田 清隆 公 鹿児島県出身 】
その後、 次の内閣総理大臣はいったい誰がなるのか政局になって
行ったようです。
黒田内閣が総辞職に至った、 外国人判事の裁判所での勤務の問題に強く
反対していた、前の外務大臣 井上 馨 公が しきりに、時の内務大臣
山縣 有朋公を次の総理にと動いていることを知った 黒田公は、多いに
腹を立てたと言われています。
【 明日に続く。】