第435回 昭和の伝道師 【戦中、戦後のパイロットの物語】

第434話 広島1中の校長室の出来事。      2013年5月1日 水曜日の投稿です。 
 
 
 
 
   教頭先生と、進路指導の松浦先生の後について、校長室に行くと、教頭先生が、「校長先生、源田君
 
が、海軍兵学校の2次を合格したと、報告に来てくれました。」と、言うと、校長先生は、「ほうーーーー。」
 
と言う顔つきで、こちらを見つめたのであった、
 
 
 
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       「 そりゃーーえかったのうーーーー、他の生徒はどうだったんかねーーー。」
 
     と、聞かれたので、「 他の生徒も、合格したようです。 早く報告がしたくて、江田島から、
 
     1番に帰ってきました。」と言うと、校長先生は、「ほうか、ほうか、ようやったのうーーー、
 
     えかった、 えかった、 わしゃーー、きみの兄ちゃんの松三君【源田家の長男 東京帝大卒 
 
    大蔵官僚】の担任しょうたことがあるんじゃが、兄ちゃんも出来がよーーて、東京帝大に進学した
 
    が、 さらに、弟の、きみのほうが、 一段と成績がええので、 必ず合格するおもようたんじゃ、
 
     のうーー教頭先生、松浦先生 。」
 
     と、言うて、校長先生は、ずいぶんと、褒めてくれたのと、 兄の松三より、さらに出来が良い
 
     と褒められて、ずいぶんと嬉しい思いをしたのであった。
 
     その日は、30分ほど、みんなから、褒めてもらったり、うらやましがられたりして、
 
     広島第1中学での合格報告は、良い思い出になったのであった。
 
 
 
   【次回に続く。】