第446回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第445話 海軍兵学校2次入学試験概要の事、 2013年5月12日 日曜日の投稿です。
近所の挨拶回りを朝の涼しいうちに済ませた私は、 風通しの良い広間で、紙を出して、書き物を
始めたのであった。
母のシカは、遠くから眺めて、私の考えを、無言で察したようで、 私の洗濯物を桶に入れて、井戸端で、
洗濯を始めたのであった。
私は、紙の表表紙に、【海軍兵学校二次試験概要】と、おおきく書くと、 すらすらと
筆を進めて、 自分が経験した、大まかな試験の概要と、受験にあたっての、注意事項を、
書き留めていったのであった。
先生方には、変なと言っては、いけないが、人形よりは、こちらの方が、のちのち、役に立つと
考えたのであった。
母が、洗濯物を、干して、私に、「 よーーく汚れた、服やったワーー。」と、言うので、
「暑い中、私物は、厳禁などと、書かれていて、着替えは、ほとんど持って行ってないし、
やりくりが、大変やった。」と、言うと、「まぁーーー、そんなん、大変やった。」と、話を
したのを覚えている。
私は、昼食を挟んで、7月の暑い中、どんどんと書いて行き、ちょっとした、本程度の
枚数を書き上げたのであった。
明日は、これを母校、畝傍中学に、持参しようと、紙の背を糸で、結んで縛って、
誤字がないか、もう一度、読み返したのであった。
【次回に続く。】