第1060回 海軍サンマの軍艦カレーを再現する。模型公園風

みなさん、こんばんは、模型公園です。          2014年10月10日 金曜日の投稿です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
            今日の模型公園の家の近くは、晴天で、とっても良いお天気です。
 
 
           日本では、 台風が接近中なのですが、嵐の前の晴天です。
 
 
 
 
 
                        今日のおままごとの紹介です。
 
 
 
         大日本帝国海軍の主要艦艇に乗って勤務していた人の証言を総合すると
 
       艦が移動中は、 缶詰などを主体とした、腐りにくい食材を利用した食事で、
 
       生魚などは、 例外もあったようですが、どこかの軍港などに停泊中の時に、
 
       食べれる程度であったようです。
 
 
 
 
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           大型艦などは、 一食が約1500食、 1日3食で、4500食、 夜勤の当直の
 
           夜食も入れると、 1日に5000食程度を作るわけで、 大変な作業だったのですが、
 
           鮮魚を食べる料理と言っても、 そんなに同じ種類の魚をそろえるのは不可能で、
 
           港に停泊中は、 護衛の駆逐艦などの食料調達もあるわけで、 食材をそろえる
 
           のも、大変であったようです。
 
 
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          工場のように、 魚のうろこを取る人は、そればかり、頭を取る人は、そればかり
 
          そんな感じで、朝から晩まで、立ち仕事で大変であったようです。
 
          そういうわけで、 いろんな魚を仕入れてきて、 停泊中は、 主計将校が決めた
 
          作業をこなしていったようです。
 
 
 
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           今日は2尾で180円で、サンマを買ってきました。 1尾200円だったのが、
 
 
           半値以下になったのですが、 昨年は1尾80円だったので、 まだ少し高い
 
           ですね。
 
 
 
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           最近、魚のさばくのも少しずつ勉強しているのですが、 使用して見て思うのが
 
           包丁は、極力小さな物が、使いやすくて良いです。
 
           上の写真の出刃は、大仏様が魚屋をしようと、計画して挫折した、27年前の
 
           包丁なのですが、 押し入れから引っ張り出して、 使用することにしました。
 
 
  
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            この方法は、 冷凍では使えないのですが、生の場合、頭の付け根を
 
            左右から、包丁を入れるのですが、 お腹の皮は、切らずにつないだままに
 
           しておきます。
 
 
 
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         包丁の先を見てください。  ここが、肛門なのですが、ここを指で押さえます。
 
 
 
 
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              そして、包丁で頭を押さえて、 身の方を左に引っ張ると、頭と一緒に
 
              内臓がきれいに抜けます。
 
              つまり、 腹を切らなくても、内臓が取れるわけで,よかったらお試しください。
 
              但し、冷凍で凍っていると、途中で切れることもあります。
 
 
 
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          日本の包丁には、 角度が付いていて、 さんまの真ん中の骨に、出刃の先を
 
          載せて、包丁の角度を利用して、 左に,骨をすべらせて、引いて行きます。
 
 
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           包丁と、骨がこすれて、「ピィーーーー。」と音がする程度、 骨をこするように
 
           包丁を引いて行きます。
 
 
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            そして、反対側は、 尻尾の方から、 同じ要領で、真ん中の骨に包丁の
 
             先を、引っかけて、 左に傾斜をかけながら引いて行きます。
 
 
 
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             こう言う状態、 右と左の身と 真ん中の骨と、 三枚おろしというのです。
 
 
            これが、大仏様は上手なのですが、 なかなかうまくいきません。
 
 
            
 
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           サンマの腹には、骨がたくさんあるのですが、身がとれないように、
 
           骨の部分を削いで、 骨を取っていきます。
 
 
 
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               この段階で、 サンマの身に骨がないように、よく見て、取り除きます。
 
              骨があると、カレーが食べにくいからです。
 
 
  
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            お鍋に塩と、水を入れて、 サンマの出しを取ります。 サンマの出汁は、
 
            なかなか良い出汁がとれます。
 
 
 
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                今日は、塩と胡椒をふりかけて、下味をつけたあと、
 
 
 
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             小麦粉をまぶして、 パタパタはたいて、 バターで焼いていきます。
 
 
 
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            表面を さっと、あぶる程度で、半煮えで良いのです。
 
 
 
 
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             こんな感じで、 サンマの身の下ごしらえが出来ました。
 
 
 
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              軍艦の中でよく使うのは、リンゴと、タマネギで、両方とも長期の保存が
 
             可能でした。
 
 
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          カレー2人分当たり、 すり下ろしを四分の一、 細切れを四分の一、
 
          後の半分は、デザートにします。
 
 
 
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              バターに、ショウガ、ワサビを入れて、 加熱していきます。
 
 
 
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                    タマネギが透明になるまで炒めたら、
 
 
              イギリスからの輸入物のカラシチャツネを入れて、辛さを調整します。
 
              日本の現在の甘いジャム状の物は、別物で、 無い場合は、カラシで、
 
              代用して見てください。
 
 
 
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                         そして、 サンマのだし汁を入れます。
 
 
 
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             リンゴの細切れと、すり下ろしを入れて見ました。
 
 
 
 
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             そして、海軍省指定の、ココナツの粉を溶いて,ココナツミルクを作り、
 
             カレーの中に入れます。
 
             ココナツミルクが手に入らない人は、牛乳で代用してください。
 
 
 
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             今日は、最後にサンマを入れます。 骨を外した、切り身はすぐばらばら
 
             になるので、 様子を見ながら、弱火で、カレーに入れます。
 
             海軍省指定のカンカンのカレーの粉と、 小麦粉を入れて、 とろみをつけます。 
 
 
 
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          海軍の軍艦カレーの本歌は、かっけ防止ののため、 麦御飯でした。
 
          今日は、 白米を4、 餅米を1、 そんな感じで、 混ぜて,日本酒、そして、
 
          必ず、塩を少々入れて、 水分を少なくして、 硬めの御飯にします。
 
 
 
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                  こんな感じで、 サンマのカレーが出来上がりました。
 
 
 
 
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               今日作ったのは、 2人分です。  一人の人は半分で考えてください。
 
 
 
 
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            じゃーーん、 今日のサンマのカレーセットの出来上がりです。
 
 
 
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            魚が嫌いな人の理由の一つが、骨があるからで、 骨を今日の様に
 
            取り除いて、 カレーに入れると、ずいぶん食べやすくなります。
 
 
          
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               まあーーしかし、 先週紹介した、あさりの軍艦カレーも,今日紹介した
 
             魚の軍艦カレーも、 当時は、人気があったそうですが、 肉のカレーと
 
             比較すると、 一段下がるような気がします。
 
 
 
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                       戦前は、それだけ、 質素だったようです。
 
             サンマのカレー、骨もなく、 なかなか美味しかったです。
 
 
 
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               今日は、原価がそうですね、2人分で、350円程度、 作業時間
 
 
               30分程度の素人料理の紹介でした。
 
 
 
 
 
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             しかし、当時、1度に1500食分作るのですから、 大変だったと思います。
 
 
             今日もなかなか美味しかったです。
 
 
             今日の作り方は、サンマが,アジになったり、他の魚に変化しても、
 
           基本は、リンゴとタマネギが主体で、 応用してみていただけたらと思います。
 
 
                  
 
 
 
 
 
 
 
 
                        今日の模型のお話です。
 
 
 
 
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                    今日は、ホッバークラフトなどを塗装しました。
 
 
 
 
 
 
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                  今日は、画像容量の関係で、 ここまでの紹介です。
 
 
 
 
 
   それではみなさん、良い金曜日をおすごしください。           ギッチョンパー♪