第1141回  魯山人風 すき焼きを楽しむ。模型公園風

みなさん、 ボンソワーフ【こんばんは】模型公園です。 2014年11月22日土曜日の3回目の投稿です。
 
 
 
 
 
 
 
                  今日の日本の模型公園の家の近くは晴天で、とっても
 
                    良いお天気です。
 
 
                  魯山人風【ろさんじんふう】 すき焼きを楽しむ。
 
 
 
                
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         みなさん。そろそろ寒い季節になってきたので、 魯山人風の鍋物とか、魯山人
 
         の雑炊を、時々楽しんだのを紹介して行きたいと思います。
 
         日本人や、欧米の人、世界の人は、 昭和の中盤頃から、すき焼きという物に対して
 
         間違った認識というか、 肉や、野菜を、まずく食べる方法で食べるようになり、
 
         今日は、そのあたりのお話を冒頭で紹介したいと思います。
 
 
 
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            江戸時代の文久、元治、慶応あたりから、西洋人のまねをして、料理屋で
 
            牛鍋という食べ方が始まりました。
 
            これが、変化をしながら、現在に続いている食べ方です。
 
            現在のすき焼きの店屋としては、 たくさん砂糖を入れて、醤油を入れた汁に
 
            水炊きのように、 鍋にたくさん肉や、こんにゃく、豆腐など入れて、「後は
 
            お客さんでつついて食べてください。」と、 こんな感じで出して終わりという
 
            お店がほとんどとなってきています。
 
 
 
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           この牛鍋の延長線上の食べ方では、 どうしても肉や、野菜に火が入りすぎてしまい、
 
           食べ頃を過ぎて、出し殻の様になってしまいます。
 
           みなさんこの食べ方は、すき焼きではないのです。
 
           牛鍋を、 すき焼きと称して、商売人が横着をして販売するので、本来のすき焼きの
 
           食べ方が、日本人から忘れられようとしているようです。
 
           元来、すき焼きには、砂糖など入れないし、 煮込んだりはしないのです。
 
 
 
 
 
                      今日のおままごとの紹介です。
 
 
 
 
           
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           魯山人風のすき焼きというのは、まずは道具で、 先生が石川県の金沢市
 
           茶釜師 宮崎家に特注して作った、 直径が35センチ程度、 深さが5センチ
 
           の鉄の鍋を用います。
 
 
 
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                       そして、野菜は、ほうれん草を用意します。
 
 
 
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    今日は、群馬県沼田市利根町平川の 井上嘉輝 さんの畑のほうれん草を使用します。
 
 
 
 
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             ほうれん草は、くどい程度良く洗って、 土や、汚れを丁寧に洗浄し、
 
             ここで、大切なのは、 根の部分をそのまま残しておくのです。
 
 
 
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            魯山人風のほうれん草の食べ方というのは、必ずこの根の部分を
 
            きれいに、洗って、残しておいて、食べるのです。
 
 
 
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           魯山人風のおねぎの食べ方は、 必ず斜めにカットして、全長が3センチに
 
           カットしていきます。
 
           よく、雑誌や、マンガの挿絵で、 直角にカットして、 鍋の中に垂直に立てらした
 
           絵が描いてあることがありますが、 一見してその作者は、魯山人風のすき焼きを
 
           食べたことが無いと露見する物で、 実際は、 そんなことは出来ないのです。
 
           全長3センチの理由は、食べるときに紹介します。
 
 
 
 
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             お豆腐は、崩れにくい 木綿豆腐を用います。 これも大きさを2センチ角
 
             から3センチ角程度に、カットします。
 
 
 
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            そして、用意する物は、 鰹節でだし汁を採って、 醤油で味を調えた汁を
 
            作ります。
 
            分量は、 鉄のお鍋の天端から、2センチ下がりまで、だし汁を入れる分量
 
            を作っておきます。
 
 
 
 
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             今日のつけだれは、 魯山人風の醤油ベースのタレを自作します。
 
             鎌倉時代魯山人先生は、 良く自分でステーキを焼いたり、とんかつを作って
 
             食べたりしていたそうですが、 必ず醤油に、少量の日本酒、ワサビ、レモンを
 
             しぼって入れた物を使用していたようです。
 
 
 
 
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            残念ながら、最高級のお肉を食べたいところですが、 貧乏書生の僕は、
 
            今日広告の品の黒毛和牛の500円の牛肉で楽しんで見ようと思います。
 
 
 
 
 
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           ここまで、用意できたら、魯山人風のすき焼きの始まりです。
 
          和牛の脂身をカットした物で、 鉄のお鍋全体に、火をかけながら、油を広げて
 
          いきます。
 
 
           
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           そうして、本物のお米から作った日本酒のビンを右手で口の所をつかんで、
 
            日本酒を、全体の底から5ミリ程度まで、 トクトクーーーと入れていきます。
 
           そして、 醤油を好みで、たらして、 やっと準備完了です。
 
 
 
        
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             良い、醤油と、日本酒の香りがしてきたところで、 お肉を食べる分だけ
 
             箸で入れて、 魯山人風の肉の焼き方で楽しみます。
 
 
 
 
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            それぞれの食材は、火に通して、食べ頃の時に、 食べて楽しむ訳で、
 
            牛鍋のように、 一ぺんにいろんな品を入れて、火にかけては、食材が
 
            死んでしまうわけです。
 
 
 
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            魯山人風の肉の焼き方は、まず片面を焼く、 半分が、赤い状態のまま、
 
            箸で、 裏返して、 さっと、表面をあぶって、 ピンク色の状態で、食べるのです。
 
 
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            つまり、ローストビーフの様な、ピンク色の時が1番美味しいのです。
 
            わさびの、ピリッとした味と、 レモンの風味が、肉を引き立ててくれます。
 
 
 
 
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            うーーーん、なかなか美味しいですね。  次を入れて楽しみます。
 
 
 
 
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             必ず、食べる分量だけ、入れて、 ちょうど良いところで、 肉を食べていきます。
 
 
             
 
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            これが、魯山人風【 ろさんじんふう】のお肉の食べ方です。
 
 
 
 
         
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                肉の汁が出たところで、肉の汁を利用して、豆腐を楽しみます。
 
 
 
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                        美味しそうな、色になりました。
 
 
 
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             お豆腐を、2センチから、3センチにカットするのは、お箸でつつきやすく
 
             するためです。
 
             いゃーーーー、なかなか美味しいですね。
 
 
 
 
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             みなさんも、美味しいのでまねして見ていただけたらと思います。
 
 
 
 
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             一通り食べ終わると、 ここから、 用意していた鰹節のだし汁を
 
            5センチある、お鍋の天端から、2センチ下がりまで入れます。
 
             つまり、 2センチ余裕を持たせ、 3センチは、だし汁でお鍋を満たすわけです。
 
             くどいようですが、砂糖は一切使用しません。
 
 
 
 
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              次は、 3センチ程度に,斜め切りしたネギを入れて楽しみます。
 
              ネギという物は、 ぷかぷか浮くので、 良く紹介してある挿絵のように
 
              垂直に立てっているような、 そう言う絵が間違いであるのがわかります。
 
 
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                         そろそろ、食べ頃のようです。
 
 
 
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                醤油、ワサビ、ほんのり日本酒の香り、 レモンの風味が、ネギを
 
                引き立てます。
 
 
 
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             お豆腐というのは、 2センチ、3センチ にカットする意味は、 ちょうど
 
             だし汁の水面の高さに合わせるという意味もあって、 こうして、お豆腐を
 
             楽しみます。
 
 
 
 
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              こうして、肉の焼いた汁のはいった、だし汁で豆腐を楽しむと美味しいですね。
 
 
 
 
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             魯山人風のほうれん草の食べ方というのは、 根の部分を箸でこうして
 
             つかんで、 ほうれん草を最後に楽しみます。
 
 
 
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             なぜ、最後にほうれん草を楽しむかというと、 ほうれん草から青臭い
 
             汁が出るからで、 つまり、出しが濁ってしまうからです。
 
 
 
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             こうして、根元の部分を、 つかんで、全体を茹でるために、根の部分は
 
             切らずに、食材を整えるのです。
 
             こうすることで、ほうれん草がばらけて、 だし汁の中に沈んでしまい、
 
             火が通りすぎるのを防ぐとともに、 野菜のしゃりしゃり感を、
 
             最高の時に、 食べる分量だけ、鍋に入れて、 見切って、楽しむのです。
 
 
 
 
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         残ったお汁は、 明日、魯山人風の雑炊にするので、 棄てずにとっておきます。
 
 
 
 
 
 
 
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           これが、すき焼きという、読んで字のごとく、 好きに焼く という意味での
 
           すき焼きで、 みなさんが、すき焼きと呼んでいるのは、 牛鍋なのです。
 
 
 
            今日は、原価が800円程度、      作業時間が約15分程度の
 
            素人料理の紹介でした。
 
 
 
 
 
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           但し、この魯山人風すき焼きの方法は、商売として考えた場合、誰かが
 
           お客さんのテーブルに、1人着いて、 肉を焼いたり、 野菜を茹でたり、
 
           世話をする必要があり、 大勢のお客を相手にして、 お金を儲けるのには、
 
           非常に不向きな方法です。
 
 
 
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           今日のお茶は、 長次郎の黒茶碗の写し物で、楽しみます。
 
           長次郎という人は、 日本人ではなく、 朝鮮半島の高麗の人で、千利休居士
 
           に京都の聚楽第の近くに招かれ、 そこで今焼という、焼き物を焼いた事で
 
           知られています。
 
           茶碗の、右側面が微妙にへこんでいますが、 右手を添えると、不思議に手が
 
           お茶碗に吸い付きます。
 
 
 
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             今日は、薄茶を点ててみました、 黒い茶碗も、不思議と良い物です。
 
 
 
 
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            僕の住んでいる地方では、 桜餅というのですが、 東京では、道明寺餅
 
            などとも呼びます。
 
            僕の大好物でね、 10個くらいは、ペロンと食べてしまいます。
 
 
                        今日も美味しい、良い食後のお茶でした。
 
 
 
             今日は、大正時代から昭和初期に活躍した、 北大路 魯山人 先生の
 
             鎌倉の星岡窯で、楽しまれていた、魯山人風すき焼きの食べ方を、
 
             先生の書生をされていた、 平野 雅章 先生の思い出話を参考に、
 
             つけだれについては、 同じく先生の下で、料理の修業をされた、
 
             高級割烹料亭 辻留の ご隠居さんの 回顧録を参考にして、楽しんで見ました。
 
         
 
 
 
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            外国の方がたに、すき焼きという物はーーーと、紹介するときには、
 
            転載可能な設定にしてありますので、 コピーして、 参考にしていただけたら
 
            と思います。
 
 
 
 
                     サリューオフヴォワーフ 【  じゃあ、またね。♪ 】  
 
 
      【 明日に続く 】