第1156回 魯山人風 みくじら鍋を楽しむ。模型公園風
みなさん、ボンソワール【こんばんは】模型公園です。 2014年11月29日土曜日の2回目の投稿です。
今日の日本の僕の家の近くは、朝から雨が降っていたのですが、
やっと、晴れて来ました。
今日のおままごとの紹介です。
魯山人風【 ろさんじんふう 】 みくじら鍋というのは、 「 君、 どんな鍋だ。」
と言うと、くじらの尻尾の身で、霜降り肉のように、 赤と白がきれいな部分を
くじらの、 みくじら部分と言って、 食通の間では、珍重していたようです。
くじらというのは、日本近海で、大昔から漁業でとられていて、いろんな料理法
があるのですが、 昭和30年代から50年代にかけて、学校の給食で、
硬いくじら肉を、無作為に、カレー程度の肉にカットして、 唐揚げした物が
良く出され、 硬くて、変な匂いがして、 食べれた物では無いと、子供の頃
感じた人が多かったようで、 子供の頃、そういう偏見が身につくと、人間
くじらを食べなくなっていき、 現在の40歳代から、70歳までの人達は、
くじらの肉など、「まずい肉。」と、決めつけて、食べなくなっていったようです。
当時の文部省の行政が悪かったと言われても仕方がないのです。
魯山人先生が活躍していた、大正、昭和の初めの頃は、 くじらを食べることが
盛んだったようで、 今日は、 みくじらの部分は手に入らないので、赤身で
代用します。
程度の品を使用します。
鍋を始める前に、下ごしらえです。 ねぎは、箸でつつきやすいように、
全長を3センチ程度、 斜めに、斜めに切っていきます。
こんな感じに、好みで、色々用意して楽しみます。
今日のつけダレは、 醤油、日本酒、ワサビ、レモンを加えて混ぜた物
で楽しみます。
今日は、くじらの肉が、515円の2割引きで、412円でした。
包丁の向きに、肉の繊維線が入っているので、 この線に対して、直角に包丁を
入れていきます。
この肉の塊の場合、 こう言う角度で、包丁を入れていきます。
そして、 画像の様に、 包丁を少し寝かせて、 薄く、薄く、カットして
上の様な感じに、カットすると、 柔らかい くじら肉が楽しめるのです。
小さなのは,後で雑炊に入れるので、別にして、 右の部分で、鍋を楽しみます。
こういう風に、肉の線維を、カットして,薄くすると、硬くもなく、柔らかい
くじら肉が楽しめます。
お鍋に、 日本酒のピンの口元を、ぐっいっと、握って、親指で調整しながら
とくとくとくとく と、鍋に日本酒を注ぎ、 水を少し添加した後、昆布で出しを
とります。
魯山人先生は、 大津生まれの、京都育ちの人なので、 関西風に、よく昆布で
出しを取っていたようです。
少し、味を見て見ましょう、 記録によると、場合によっては、 少し、醤油を
加えたり、みりんを加えたりしたという記録もあります。
肉の味を楽しんで、 次に、野菜を入れて、肉汁を吸わせて、楽しみ、
また、肉を入れて楽しむの繰り返しで、 このことは、すべての鍋に共通して
います。
それぞれの食材の最高の火加減の時に、楽しむ訳です。
資料によると、 肉を入れて沈んで、 すぐ浮き上がってきた頃が、食べ頃で
色々実験したのですが、 こんな感じの時が、食べ頃です。
少し、ピンクがかかった程度のこの頃が、 1番、美味しくいただける食べ頃です。
醤油にワサビがきいて、 レモン風味がして、 とっても美味しいですし、
とても、柔らかいお肉です。
肉を楽しんだら、 次は、ネギを入れて楽しみます。
プカプカ浮くので、 斜めに包丁を入れて、 薄い平べったい感じにカットして
肉の汁を吸わせて楽しみます。
お野菜は、煮込んで、だらだらになった物を食べるのでなく、 しゃりしゃり
感のあるお野菜を楽しむ訳です。
ネギを楽しんだら、また、くじらの肉を入れて、楽しみます。
肉を楽しんで、野菜を楽しんで、 また、肉を楽しむ、 それの繰り返しが、
魯山人風の鍋の楽しみ方の基本です。
今度は、椎茸を入れます。
実に、美味しいですね。
そしてまた、お肉を楽しんで。
にんじんを薄切りして、 煮て楽しむと、自然の甘みがあってなかなか
美味しいのです。
こんな感じに、 楽しんで行くのですが、
魯山人風の鍋では、 緑の野菜というのは、一番最後に楽しみます。
それは、青臭い汁が出るためで、 そういう風に言い伝えがあります。
楽しんだ後、この汁を棄てずに、 雑炊にして楽しみます。
雑炊の内容は、その時々で違っていたようで、 今日は、白菜に、タマネギ、
おねぎをスライスした物などを入れ、 醤油で味を調えて、 コトコト煮ていきます。
ここで、御飯を入れるのですが、 御飯が膨張して、多くなるので、少なめに
御飯を入れ、 最後に、くじらの薄切りのお肉を入れます。
つまり、肉を煮えすぎないようにするためです。
そして、ここで、溶き卵を作って、 中に入れます。
上から、ノリを、パラパラと入れて、 出来上がりです。
雑炊に、ノリを入れると、不思議と良い味になって、楽しめます。
じゃーーん、 今日のくじら雑炊の出来上がりです。
雑炊というのは、 熱々を、 ふーふー冷ましながら、いただくのが
美味しくいただくポイントだそうです。
なかなかくじらの雑炊、美味しかったです。
今日は、原価が600円程度、 作業時間 30分程度の素人料理の紹介
でした。
くじらのお肉というのは、 硬いので、 薄く、肉の繊維に対して、直角に
包丁を入れていく、 このことを、ポイントとして守って、応用すれば、
柔らかい、くじら肉を楽しめるコツの様です。
サリューオフヴォワーフ 【 じゃあ またね。♪】
【明日に続く。】