第1331回 永田町2丁目の風 防衛省の浪費を考察する。

みなさんこんにちは、模型公園です。           2015年2月22日 日曜日2回目の投稿です。







                         【  永田町2丁目の風 】





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     この永田町2丁目の風のコーナーは、僕の考えを簡潔にみなさんにお伝えするコーナーです。

     みなさん、多忙と思いますが、 時間があったら国民の1人として考えていただけたらと

     思います。





            今日のお話は、 「 防衛省の浪費を考察する。」 というお話です。





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          みなさんは、ご存じの方は少ないと思いますが、先週に静岡県御殿場市

          陸上自衛隊の駐屯地の敷地の中で、 陸上自衛隊が試験導入した4両の内の

          1両のAAV7という水陸両用車輌が、一般に公開されました。

          防衛省は、 この車輌を 52両 調達して、 九州の佐世保に配備する予定のようです。

         
          今日のお話は、このAAV7 が、この先5年後にどうなるかと言う事をお話ししたいと

          思います。





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           海岸保全工事などを経験されたことのある土木会社の人はよくご存じと思いますが、

           クローラー【キャタピラの事】を海水につけると、 水で洗浄しても、 どのような事を

           しても、塩分で腐食が始まり、 下回りががたが来ると、次々故障が続いていくのです。

           これらの手入れには、 莫大な費用が今後かかっていくのですが、防衛省では、

           金額を把握しているのでしょうか、 おそらく、考えていないのではと思います。





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           第2次大戦中 1943年 1944年、 日本陸海軍は、 アメリカ軍の空からの


           一方的な 猛烈な空爆の後、  戦艦、巡洋艦 などからの、猛烈な艦砲射撃




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           を受けた後、 大きな損害を受け、 その繰り返しを経て、今度は、機雷などの







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           掃海作業が済んだ後、 アメリカ軍の海兵隊の水陸両用車の アリゲーターなどが




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            砂浜に上陸してきて、 日本軍陣地を撃破し、その後、歩兵部隊が上陸


           してきて、 海岸に橋頭堡を構築し、 ここを補給拠点として、 空爆、艦砲射撃、

           戦車を先陣とした、地上部隊の侵攻で、 全滅していったのですが、日本としては




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       戦闘機のパイロットが戦死し、補充がきかず、制空権を失っていき、 制海権を失った結果、

       占領していた南方の島への補給が出来なくなり、守備隊は孤立し、飢餓に陥り、

       包囲されて、全滅するという事が続いて行ったのです。


        この当時は、 水陸両用の戦車というのは、新兵器であり、 有効な攻撃兵器で

        あり、 徒歩で上陸する歩兵部隊の戦死者を大きく少なくする効果があったのです。




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       時は、流れて 現在、 1970年以後、 こういう戦法は過去の物となり、 上陸用舟艇

       などは、 ヘリの発達ともに、 使われなくなっていったのです。




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        1980年代のフォークランド紛争、 1990年代の湾岸戦争などでも同様で、 海岸の

        砂浜から上陸作戦をすると言うのは採用されなかったのです。

        つまり、ヘリポーン作戦が主流となっているのです。




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        ところで、本題に戻って、  陸上自衛隊が導入を予定している、AAV7という、

       水陸両用車は、 1970年 アメリカ軍採用の つまり、現在から45年も前の古い兵器で、

       兵器としては、 陳腐化していて、 そう言う旧式兵器を、 どうして陸上自衛隊が揃えようと

       するのかよく国民に説明する必要があると思います。



       当時の小野寺 防衛大臣は 「離島の防衛のためにーーー云々。」と発言されていましたが、

       いったいどのようにして運用されるつもりか説明を求めたいところです。




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        これらの兵器は、遠浅の砂浜のみ上陸が可能で、 岩場のある場所などでは、

        

        上陸が難しいのです。


        そう言うわけで、 近年では兵力を空からヘリで移動して、空輸するという戦法が主流

        になっている主な要因であります。





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           そして、肝心なことは、 我が国が再度、南方の島々に上陸作戦をするのなら


          ともかく、専守防衛の日本国が、これらの兵器をどこで使おうといているのか、

          政治家や、防衛省関係者は、 現地を見て話をしているのか、疑問に思うのです。




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            上の画像は、防衛省が主張する、尖閣諸島ですが、 岩山が海岸線に迫り、


           これらの兵器を使用する場所は無いのです。


           岩場のため、 車体下部に、岩があたって、上陸など出ないでしょう。



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            衆議院予算委員会で、 これらの写真を掲示して、「 どこで使用するつもり

           ですか。」と、 質問されると、 返事が出来ないでしょう。




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            当日の走行の展示を見ると 時速70キロ程度で、 軽快に走行し、運動性能は

            良さそうですが、現場事務所で使うのには、中が広くて使いやすいでしょうが、

            反面、大きすぎて、 相手の目標になりやすいという欠点があります。





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           予算的にも、アメリカ軍の調達単価が、約2億円前後とされているのですが、

           どうして、陸上自衛隊が購入する場合、4億円近い調達単価になるのかという所も

           不明瞭で、国民によく説明をしていただきたい部分です。

           現在、防衛省は、30億円という予算を請求し、 土浦の霞ヶ浦で運用の実験を

           していたようですが、 はたしてこのAAV7の 今後はどうなるかというと、

           仮の試算ですが、 調達単価が、4億円と仮定して、 52両調達すると、208億円

           
           つまり、 運動場附きの小学校が約60カ所作れる費用となります。



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          みなさん、ここからが肝心なところです。、 防衛省は、40年前の古い兵器を


          52両調達し、 乗員を訓練して、 配備するとしているのですが、 その後どうなるのか、

          車体下部が、海水で腐食し、 数年でいかれてしまうでしょう、 そしてその後は、

          スクラップです。

          そのような、費用を使うのであれば、僕が内閣総理大臣なら、 佐世保に、大規模な

          ヘリポートと、オスプレーの整備施設を建設して、 緊急展開の備えにした方が、





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            限られた予算の有効活用としては、そのほうがよいと考えます。

            時代は流れ、 宇宙空間の 制宙権の確保、 宇宙兵器の開発、無人兵器

            の開発が進んでいる現在、 45年前の古い兵器を購入し、 どこで使用するのかが

            まったくあいまいで、 使用する場所は砂浜という限定で、 おそらく、数年後、


            海水で赤茶けて、錆びて使い物にならなくなるでしょう。


            僕は、もう少しですね、よく考えて、国会で議論して、 配備計画を見直す必要が

            あると考えています。




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            僕は、現在調達されている6両に 4両たして、10両 1個中隊程度を佐世保

            配備し、その後の配備を予定をキャンセルして、オスプレーなどの配備に予算を

            回した方が、国民の為には良いのではないかと考えています。

            みなさんは、どう思われますでしょうか。



         【次回に続く。】