第1692回  アワコーヒー 模型公園風 を楽しむ。

みなさん、こんばんは 模型公園です。 2015年7月27日月曜日の投稿です。






           
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    今日の日本の模型公園の家の近くは曇り空で、時々 パラパラ

    雨が降っています。




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                    今日は、 夕方のお茶のお話です。





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                   【 二天一流  宮本 武蔵 】


    安土桃山時代から、江戸時代の初期の頃というのは、いろんな芸術が

    出来たというか、花を開いて 起こっていった時期で、 宮本 武蔵の 

    小説に出て来る、京都の 吉岡一門との果たし合いの後、 武蔵が 京都の

    祇園のある所に、隠遁するのですが、 そこが、 今日お話しする、本阿弥家

    であったのです。



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        そこの主人、光悦の 絵や 書を見て、美を感じ、宮本武蔵も 墨絵を

       描き始めるというストーリーなのですが、 実際はどうであったのかは

       わかりません。

        宮本 二天の書と言われる、 掛け軸の墨絵が数点 伝来しています。



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                【  本阿弥 光悦   ほんなみ こうえつ 】 


         本阿弥家の家業は、武士の刀の研磨業が本職ですが、 この

         光悦という人は、 多彩な趣味の持ち主で、 蒔絵の箱を作ったり、



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         お茶碗を 自ら作ったり、絵を描いたり、書をしたり そういう

        多芸多才の人でした。


         何の功績かわかりませんが、徳川家康から、褒美として、 土地を

         もらうことになり、 京都の 鷹ヶ峯 という、山の麓に、 多くの職人

         を招いて、 数十件の工房を構え、 芸術村を作った人でも知られて

         います。



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          今は、400年近く経って、 山と草ばかりですが、大昔 ここ京都の

          鷹ヶ峯には、いろんな職人さんが、 住んで、ここでいろんな工芸品が

          作られていたそうです。



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          この地で作られた工芸品は、どれもすばらしい品ばかり、当時の

        人の心を打つと同時に、現代社会の僕たちにも 色々語りかけてきます。



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         西洋の人は、 食器が割れたり、ヒビが入ると、捨ててしまいますが



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         日本人は、 割れた品を貼り合わせて、 それを美しいと愛玩します。

         楽焼きというのは、 薄くて 脆いところがあって、 よく割れたり、

         太刀【ヒビ】がはいったりします。



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         楽焼きも、 長次郎の 先週紹介した、楽家独特の形と、 光悦の

         写真の様な、 直径が13センチ程度の 高台が沈んで、 側面が

         垂直にセリでたような姿の品と丸みを帯びた、ふっくらした品とに

         大きく別れます。



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       「 なんや、 パトカーのような色やな。」 と、思う人が多いと思いますが、

       楽焼きは、 赤色、黒色 だけでなく、 白や、緑、飴色など 色々あります。



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       今日のお茶碗は、 暑い夏の日にはちょうど良い、白楽の光悦写し

       の不仁山 【ふじやま】 というお茶碗の写しで、夕方のお茶を楽しみます。



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         白い 雪のような 白い釉薬に、 かんにゅうという、ヒビが全体に

        入っていて、 なかなか、気に入っています。


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        このお茶碗のオリジナルの現物は現在国宝に指定されていて、

        日本の和茶碗の国宝は、2個しか指定がされていないのですが、

        その内の1つです。

        光悦の 娘が嫁に行くとき、 嫁入り道具として 光悦が自作して

        焼いて、 娘に持たせた品と 伝えられています。



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         今日は、 コーヒーの粉に、お湯を入れて、茶筅で回して見ました。

         お茶の先生が見たら、「 まあーー、へんなことを。」と おしかりを

         受けそうですが、 これがね、なかなか良いのです。




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        まず、桜餅を口に入れて、 口の中が甘くなったところで、 苦い

        ブラックのコーヒーをいただく、 なんともよい風味となり、茶筅

        泡立てた コーヒーが なんとも心地よいですね。



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        世界、広しといえども、こういう コーヒーの飲み方をするのは

        僕くらいでしょうが、 名付けて、 あわコーヒー 模型公園風です。


        みなさんも よかったら、 一服、 あわコーヒーをお楽しみください。



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                      じゃあみんなまたね


         【 明日に続く。】