第1302回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
「 諸君、 私は、スイスに滞在中、 ロシア革命を起こした ウラジミール
彼は、「 すべての物を破壊することで、 新しい物が生まれる。そして、
破壊し、 処刑することで、 新しい社会秩序を作る。」と言っていた。
このような事を実行してみろ、 どうなるか、 何も罪の無い商店の
店主を 資本主義者と決めつけて、殺害して、 商店の店や、商品を
共産党の物だと申し立てて、 持って行ってしまう、 強盗ではないか、
教会に押しかけて、 なにも罪の無い神父をロープでグルグル巻きに
して教会に放火して、 破壊してしまう。
そして、彼等はこう言う、 「共産主義には 宗教は必要ない、社会を
惑わす邪悪な組織である。」と言う、 引っ捕らえた、神父を、人民
裁判にかけて、 見せしめにして殺害してしまう。
教会で 祈りを捧げていた 神父になにの罪があるのかーーー。
これは、殺人事件である。
なにもしていない、 地主の所に行って、 「地主は共産主義の敵で
資本主義の象徴である。」といって、 家に放火し、なにも罪の無い
地主と その家族、 子供まで処刑してしまう。
そして、 「土地や家は 共産党の物である。」 などと言って、没収して
しまう、 地主が何をしたというのか、 その家の子供になにの罪が
あるのか、 これは 強盗殺人放火事件である。
共産党は、 国内でみんなが平等に仕事をして、 出来た作物は
よく考えてもらいたい、 貴方の畑、 家、 井戸、 家畜は、 共産党に
没収され、 貴方の所有物では無くなるのです。
大切にしている、牛も、馬も、鶏も、ロバも、 共産党の物で、社会
の為に共産党が使用すると言って、持ち去っていく。
それでも あなたたちはよいのかーーーー。
「貴方の畑や家は、 共産党の物です。」
「 貴方の家は、別の家族が暮らすことになります。」
「 貴方は、 今から、あそこの荒れ地を開墾してください。」
「 貴方の今日からの住まいは、 あそこの集会所で、開墾の同志と
共同生活をしてもらいます。」
「 貴方は 収穫率が悪く、 これだけの配給です。」 と言って、わずかな
食糧だけ置いていく。
共産党は、 「 税金、年貢をなくそう。」 と 宣伝しているが、
考えて見ると、 税金、年貢どころか、 共産党の世になると、
出来た物は全部 共産党が持って行ってしまうではないか。
ブドウ畑で、ブドウをみんなで少し食べたとする、 共産党員が来て、
「共産党の作物を、人民を裏切って、横領した。」 と決めつけて、
自分が育てて 作った農産物を、どうして自分の好きに 売ったり
食べたり出来ないのか、 みんな それで良いのかーー。
そのような資本主義者は 処刑しないといけないと言う。」
この世から、商売を無くして、 商品を全部共産党が集めて、
共産党が、平等に人民に対して 配布すると言うが、 そんなことを
やってみたら、 その後どうなるか、 国民全体の数に対して
品物は限られてくるので、全体に行き渡らず、 一部の共産党員が
よい暮らしをして、 一般の人は 貧しい 物がない暮らしをするに
違いない、 諸君、 共産党は 殺人、強盗集団である。
ファシスト党は、 イタリー王国の 国民と財産を守らなければ
ならない。」 と、 演説をしたのです。
このような演説を聴いた、一般の商店主や、兵士、農民の中産階級は、
の支持に傾いていったのです。
そして、ローマのバチカンや、地方の教会で暮らす 神父達も、
共産主義の世になると、 教会が破壊されてしまう、 恐ろしい
事だと、気がついて、 ファシスト党を支持するようになって
いったのです。
当時、 イタリー王国の政権が手を焼いていた、 労働争議に、地方の
事件が起きていったのです。
イタリー王国の 国王は、 全て、首相が政治運営をうまく行わない
が為に、世の中が不穏な状態となり、 治安が乱れているとして
時の 首相の ルイージ ファクタ 首相を 更迭し、 新しい人選を
開始したのです。
【 明日に続く。】