第1318回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
第1317話 不合格で怒り狂う ヒットラーの事。2015年10月10日土曜日の投稿です。
ヒットラーは 家族に、「ウィーン美術アカデミーに合格した。」と、ウソを言って
仕送りを受けていた関係で、どうしても、ウィーン美術アカデミーに合格した
かったようですが、 2年目の受験でも、不合格となったのです。
当時の話として、 自分の絵を手に持って、かんしゃくを起こして、校長の
部屋に 怒鳴り込んでいき、 ラジオが壊れたように、一方的に自分の考えを
校長に浴びせかけたようです。
話を聞いていた ウィーン美術アカデミーの校長は、「 そんなに建物が
好きなのであったら、建築家になったらどうか。」と言い放ち、ヒットラーを
追い出したそうです。
その時に、「 そうだ、 建築家になろう。」と、思ったようで、 建築家の
学校を探したようですが、 小学校卒業の 学歴では、どこの学校も、
受験もさせてもらえなかったようです。
建設して、 ゲルマニア と名付け、世界の首都にしようと 考えて実行に
移していくのですが、 建築家になって、 建物をデザインしたいと、こういう
願望をいだいていたようです。
ヒットラーが考えた 建物は完成することなく 破壊されてしまうの
ですが、 ずいぶん壮大で 大きな建物であったようです。
その当時の親衛隊員で、ヒットラーのそば近くで仕事をしていた
という人の証言を総合すると、 当時30才程度の ヒットラーがひいきに
していた、シュッペアーという、 建築家の男が来ると、ヒットラーは
子供のように喜んで、彼と話し込み、 これまた、壊れたラジオのように
一方的に 何十時間もしゃべり続け、2日、3日に及ぶ事があった
そうです。
ヒットラーは、 自分の構想をしゃべって、相手に伝えて、専門知識が
乏しいので、 シュッペアーに任せて、 建物を建設しようとしていた
ようです。
ヒットラーは、 その人の考えはどうでも良かったのです。
自分のイメージをくみ取って、 自分の手足となって、働く建築家を
欲していたようです。
ローマ帝国風の建物が好きだったようで、何日も重要な決定を
放り出して、 仕事は マルティン ポルマンに丸投げし、自らは
地球の、全世界の首都となる、 ゲルマニア という都市の事で
頭がいっぱいだったようです。
ところで、話は元に戻って アドルフ ヒットラーは、ウィーンで、
自ら建物を描いて、建築家を夢見るようになったようですが、
建設業の仕事は嫌だ、 建物のデザインだけしたいという
ヒットラーは、 中学校も卒業していないので、 だれも相手にせず、
ヒットラーは 随分孤独を味わったようです。
打ちひしがれていたヒットラーに、異母姉から、母のクララが
「 おかしな病気になり、母が苦しんでいる。」 と、手紙をもらい
最愛の母を心配したヒットラーは、 1度 故郷の母が暮らす町に
戻ることにしたようです。
【 明日に続く。】