第1358回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1357話  大ドイツ帝国の謀略の事。 2015年11月20日金曜日の投稿です。






  イギリス政府が、外力を利用してなんとか、戦争を有利な状況で終結させようと

 アラブ人や、ユダヤ人に 虚偽の約束をして、彼等を利用しようとしていた頃、


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 また、ドイツ帝国も同様な苦しい立場で、財政は破綻し、毎日湯水のように

戦費が出ていき、 多くの死傷者が出て、国内では多くの不満が蓄積していったの

です。


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  そして 当時のドイツ帝国は、 それぞれの王族の寄り合い所帯であったので、

  これ以上負担が増えると、国が分裂する恐れがあったわけです。

  どういう風にすれば、戦争が有利な状態で終結できるかと考えた時に、

  当時、ドイツや、オーストリアハンガリー帝国は、ロシア側と、 フランス側で

  戦争をしていて、つまり、2方面で戦争をしていて、 これをどちらかを

  終わらせて、一つにして、 そちらに戦力を集中すると、 戦争に勝利できると

  考えたようです。



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  ドイツ皇帝は、 正面からロシア帝国を根絶やしにする力はドイツには無いと

 悟り、 イギリスと同様、 外力を利用しようとある隠密な謀略を実行していくの

 です。



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 それは、 バルト海を挟んで対岸の中立国のフィンランドに秘密工作機関の

 アジトを作り、 ここを拠点として、 国境を挟んだ ロシア帝国に 諜報員を

送り込んで、人々を煽動し、 武装蜂起を煽動して、ロシア側を戦争継続困難

に落とし入れて、 ロシアとの戦争を早期に終わらし、 そのの兵力を、フランス

及び、ベルギー方面に移動させて、 一気にフランスを屈服させようと言う計画

であったのです。



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  その作戦の主役に選ばれたのが、当時 スイスに亡命中であった、ウラジミール

  レーニンであったのです。

  このレーニンを御輿に乗せて 担いで、フィンランド国境から、 大量の武器、

  弾薬、共産革命の宣伝ビラなどの印刷物、工作員を送り込んで、 内乱を起こ

  そうと計画が実行されていったのです。



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      ロシア共産党が 短期間で武装蜂起して、ロシア帝国を打倒できたのは

    なぜか、 その後、 広い国土でどんどん勢力を拡大できたのはどうしてか

    と言う事を、 中華民国の 孫文 先生が研究したところ、 巨大な軍事力を

    有していたからでした。

    その軍事力の提供先は、 初期の頃は、ドイツがどんどん武器と弾薬を

    ロシアの共産勢力に提供していたのです。


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そして、 どうして主役にレーニンが選ばれたかと言う事は、諸説があるのですが、

ドイツが彼を利用しようと目をつけたのが、 彼は抜群の頭脳で、6カ国語に堪能で

演説がうまかったのです。

ドイツ語も堪能で、 ロシアの地方の言語にも精通していて、共産革命の宣伝を

する弁士にはちょうど良かったというのが、 本当のところで、 そして、当時彼は

力のない、スイスに亡命していた、ただの浪人運動家だったのです。

 つまり、 ドイツの作った御輿に乗せるのには、 ちょうど良い人材であったの

です。


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     このような事情で、ドイツ参謀本部が立案した、ロシア内部分裂作戦に

     そって、 レーニンは ドイツを利用して、 どんどん人々を煽動して

     共産革命を行って行ったのです。

     ドイツで印刷された、いろんな言語の共産革命のビラが 工作員によって

     ロシア国内で ばらまかれて行ったのです。


     【 明日に続く。】