第1394回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1393話 ヒットラーの演説の秘密の事。 2015年12月27日日曜日の投稿です。





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    わずか55名程度の ミュンヘン駅の補給所の労働組合のようなドイツ

    労働者党に入党したヒットラーは、まったくの新参者で、駅の職員でも

    なかったので、 演説で目立つ存在であったのですが、党の執行部は

    だれも 部外者として、まともに相手にしていなかったようです。

  

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      「 みんな、ワシのことを軽く考えおって、 見ておれ。」と、ヒットラー

     独特の考えで、 党というか、この集まりで 重要度を増そうとして考えたの

     が、ヒットラーを支持する党員の勧誘であったのです。

     現在の党首の アイトン ドレクスラーの手勢は50名程度、ここに、自分を

     支持する党員を増やしていき、 いずれはこの組織を自分の組織にしようと

     考えるようになっていったのです。


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    ヒットラーがまず始めたのは、毎日、新聞に目を通して、 自分の演説の

    ネタを考える事でした。

    当時ヒットラーは、 小学校もろくろく行っていないので、読めない単語も

    たくさんあったそうで、 辞書を買ってきて、 必死に新聞に目を通して、

    人々が注目するような、演説のネタを捜して、 今日はどんな話をして

    人々を引きつけようかと、心を砕いていったのです。


                  と言うわけで、独裁者の第一歩は、

   

       新聞に毎日目を通して、 人々を煽動するネタを考えるという事でした。




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    そして、鏡を見て、 人々に 顔を覚えてもらうのに、 特徴のある顔、

    そして、 チャラチャラした服装ではなく、 清楚な感じの ご婦人方に

    尊敬をいだかれるような、 そういう服装、髪型、 などを研究していったの

    です。

     そして写真屋に行って、 いろんなポーズで 写真を撮って、 現像して

    もらい 自分の姿を見て、 演説のゼスチャーを練習していったのです。



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         鼻の下のちょび髭も、 この当時考えてやり出したことのようで、

         それ以前は、 両サイドに長い 口ひげでした。


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      ヒットラーの演説は、イタリー王国のムッソリーニの猿まねとする説が

      ありますが、この当時は、まだヒットラーは、ムッソリーニを知らなかった

      ようです。

      ヒットラーは、 オペラ座の男優や、女優の語りかけ、ゼスチャーを

      見て、自分の演説に取り入れていったようです。



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      ムッソリーニも、 同様で、オペラを見に行って、 演説に取り入れていた

      ので、両者 自然とよく似た感じになっていった様です。 


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       そう言うわけで、独裁者をめざして2番目に実行して行ったことは、




       演説の研究で、オペラを見て、 人々に語りかける、合間の取り方、

       両手、身体を使用しての ゼスチャーの研究をして、自分の演説に

       取り入れていくことでした。






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      どんなお話でも、どんな大きな声でも、ただ 突っ立って、 普通に話を

     していただけでは、人々は飽きてきます。

     そして、風が吹き去るように、忘れられていくのです。

      そのような事にならないようにはどうするかと言う事を考えていった

     のです。

     そこで、ヒットラーはオペラなどを参考に、 自分の演説、姿を研究し、

     人々から注目を受けるよう、 智恵を搾ったわけです。




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         日本の政治家の中でも、オペラ座に通う人は多いのです。

       それは、好きで見に行くのではなく、 道楽ではなく、 自分の演説に

       取り入れるため、 忙しい政務、公務の間に時間を作って、勉強に

       行っているのです。



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        アドルフ ヒットラーと言う人は、 30才という 遅いスタートでしたが、

        独特の発想と智恵で、 政治家としての基本を 自ら扉をたたいて、

        開いて、身につけていったのです。


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         みなさんも 時代は違いますが、やる気があり、天運に恵まれれば

         ヒットラーのやり方を研究して、 模倣して行けば、 政治家として

         名を残せる人に なれるかも知れません。


         【 明日に続く。】