第1969回 魯山人風 みくじら鍋を楽しむ。模型公園風

みなさん こんばんは、模型公園です。 2016年1月27日水曜日の投稿です。







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  今日の模型公園の家の近くは晴天で、とっても良いお天気でした。

  


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                    今日のおままごとの紹介です。


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       【  東京府 永田町 星岡茶寮 【ほしおかさりょう】正面 正門 】 


   魯山人風 【 ろさんじんふう】 みくじら鍋というのは、 鯨の尾の身の部分で

  1番美味しい部位で、 昭和の初めの頃、その食べ方が 紹介されているので

  楽しんで見ました。



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                      【 右が 北大路 魯山人氏  】


      寒い冬場、 東京の老舗料理店の主人と、なじみの客と一緒に、

      鯨のみくじらを楽しんだという古文書を読むと、 写真は無いのですが、

      当時の雰囲気が文章から伝わって来ます。


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           用意するのは、 今日は、三重県の萬古鍋を用意しました。



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      最近、鯨肉は良い物が手に入らず、 みくじらなど手に入らないので、

      278円の 赤身を 2割引きの224円で買い求めました。



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 鯨の肉は、繊維が硬く、 合理化でサイコロ状などにカットして、 給食に

 出すなどしたため、 堅くて、まずい肉という 悪い評判が浸透したのですが

 それは、 食材を殺してしまう、 悪い調理方法で、 魯山人風の鯨の切り方は、



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   わかりやすく、割り箸を置いたのですが、 肉の繊維の線に対して、直角に

   包丁を入れて、 薄い刺身程度の厚さにて、カットします。

   

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       こうすると、驚いたことに、 鯨肉は、柔らかく食べる事が出来ます。


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   当時 星岡茶寮では、 野菜は 京都から取り寄せていたそうで、 そういう

 
   京都の野菜は近くにないので、 今日は鳥取のネギ、 岡山県倉敷市の豆腐、

   などを 用意して、楽しんで見ます。



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      先生は、 一升瓶の口元をぐっとつかむと、 くるりと回して、親指で

     一升瓶の口元を押さえながら、 とくとくとくとく と日本酒を鍋に入れ、

     大津生まれの 京都育ちの先生は、昆布のだし汁が好きだったようで、

     今日は、魯山人風 引き出し昆布の技法で だし汁をさっととります。

     そして、 醤油、みりんを少し添加して、 だし汁の味を整えます。



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           ねぎは、全長が3センチ程度、箸でつついて、 食べやすく、鍋に

          入れて だし汁の水面から ネギが出ない程度に整えます。


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          豆腐も同様で、 だし汁の水面から 豆腐が出ない程度に、

          大きさを整えます。



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          ほうれん草は、みずでよくよく洗い、 根の部分を切らずに

          キレイに洗って、 そのまま 根を箸でつまんで楽しみます。


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          今日は、こんな感じで、 魯山人風 みくじらなべ を楽しみます。



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         今日の小皿は、魯山人風 竹にスズメの染付小皿で楽しみます。



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          今日は、 醤油、みりん、日本酒 大根のすりおろし、 レモン汁

          で 楽しみます。



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            ではでは、 魯山人風 みくじら鍋の始まり、始まり。



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       魯山人風のお鍋の決まりは、 牛鍋や、市販の水炊きのように

       1度にたくさん入れず、 食べる量だけ、少しずつ鍋に入れ、

       その食材の最高の美味しい火加減を見て、 楽しみます。

 

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           つまり、ごった煮にして、 火が入りすぎて、出し殻の様な、

           肉や、 よれよれの野菜にならないように そういう考えです。


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        こうしていただくと、堅いうまくないと言う イメージの 鯨肉も、

        柔らかく、 肉の味を楽しめます。


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     くじら肉を入れて、 だし汁が出ると、 次は、 だし汁を吸う物を鍋に

     入れます。



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            こうして、 豆腐を楽しむと、 違った 湯豆腐が楽しめます。



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                寒い日に、湯豆腐を楽しむと、暖まりますね。



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           豆腐を食べたら、 出汁がでる、鯨肉をまたいれます。

          肉を入れて、 出汁を出し、 次は、出汁を吸う 野菜を入れる

          

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        そして、 1番食べ頃の火加減で 食材を楽しむ、これが基本です。



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         よく、雑誌などで、魯山人風という お鍋の絵で、 ネギが垂直に

         建てらせて描いてある挿絵がありますが、 あれは、作者が自ら

         一度も食べたことが無い人が、描く絵であって、 実際、ネギをいれる

         と水面にプカプカ浮くのです。


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           ネギも、 煮すぎてクタクタを食べるより、こうして、シャリシャリ

           したネギを食べると、 ほんのり自然の甘さで美味しいです。



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          そして ネギを食べたら、また 鯨肉を楽しみます。



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         まっ こんな感じで、 お鍋を楽しんだ後に、 雑炊を楽しみます。




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       魯山人先生の料理法というのは、 捨てる物がない程度、 すべてを

       使って、料理をします。

       「粗末な食材は、 粗末な食材を生かすよう。」 こう言う心がけです。




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        魯山人先生が 板場に立つと、 不思議なことに、生ゴミ

        ほとんどでなかったそうで、  今日も、僕は何も捨てることなく、

        お鍋が楽しめました。



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          今日の鯨の雑炊は、 刻み海苔を載せて、 鯨肉を楽しみました。



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      今日は、原価が、 そうーー、500円程度、 作業時間が15分程度の

      素人料理の紹介でした。



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      「 なんだ、その鯨肉と、野菜はーーー、 だめだだめだ。」 と、先生に

      お小言を頂戴しそうですが、 今日は、 これで終わりです。 



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             じゃあ、みんな また 明日ね。 


       【 明日に続く。】