第1483回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第1482話 恫喝の申し入れの事。 2016年3月24日木曜日の投稿です。
ある1通の書簡が、 陸軍参謀本部から送られ、その書簡の内容は、その日の
うちに、義理の父親の山本 権兵衛 内閣総理大臣に伝えられたそうです。
【 山本総理の義理の息子 財部 彪 海軍大臣 】
その内容とは、 警視庁の 湯浅 創平 警視総監を解任し、 警視庁
警備部長の 正力 松太郎を 警備不行き届きで懲戒免職に処し、
陸軍大臣 田中 義一 陸軍大将を解任し、 先の戒厳司令官で、解任
された、福田 雅太郎 陸軍大将を、陸軍大臣に推挙し、 同じく解任され
停職処分中の、元 東京憲兵隊隊長 小山 陸軍大佐を、元に戻すよう
要望する申し入れ書であったと言われています。
そして、 その要求が受け入れられぬ場合ーーーーー。
ここのところが、関係者以外知る人がいない内容であったようで、この
書簡の内容を読んだ、山本 権兵衛 内閣総理大臣は、 しばらく考え、
硯に水滴で水を入れ、筆を取り、 内閣総辞職の奏上文の文章を書いたと
言われています。
【 当時 陸軍参謀本部を掌握していた、上原 勇作 元帥 】
つまり、陸軍参謀本部と相談せずに 山本内閣で独断で決定した人事を、白紙に
警備部長を 警視庁から見せしめのため、 免職しろと言うわけです。
やり直せ、 出来ない場合は、 「こうなるぞ。」 と言う部分が、 山本 権兵衛
海軍大将の 痛いところを突いた文章であったようです。
それが、何であったのかというのは謎で、第2のシーメンス事件のような、
金銭の贈収賄の内容を暴露する物であったのか、 誰かを人質にしていた
のか、 まったくわからないのです。
が、 内閣総理大臣が 辞任を決断せざる終えない内容であったことは
確かなようです。
を持って、皇居に参内したのです。
【 明日に続く。】