第１４９５回　昭和の伝道師【　戦中、戦後のパイロットの物語】

第１４９４話　上海義烈団の事。　２０１６年４月２３日　土曜日の投稿です。

　　　　　　明治の日清戦争の前、　中国の清帝国は、兵力を朝鮮半島に進め

　　　　　ここに、２万人程度の軍勢を駐留させ、　事実上、　朝鮮の王室を支配下に

　　　　　置いていたのですが、　日清戦争後、　逆に、清の軍勢を追い払い、

　　　　　日本が　朝鮮半島を占拠し、　そして、　今度は、北満からロシアの軍勢が

　　　　　南下してきて、　関東州という　朝鮮半島と中国の国境沿いで武力衝突

　　　　　が発生し、　これが　日露戦争に発展していったのです。

　　　　　日本は、　当時　朝鮮半島を　日本列島防衛の防波堤と考えていて、

　　　　　その後、　形だけの併合という名前の、占領を行ったのです。

　　　　　このような経緯で、日本が出ていかなかったら、　清国の軍勢はロシアに

　　　　　敗北し、　朝鮮半島は、ロシア領になり、　場所のよい土地にロシア人が

　　　　　入植し、　そこに住んでいた朝鮮人は、シベリアに送られて、強制労働

　　　　　させられていたでしょう。　

　　　　　しかし、　当時日本は、朝鮮半島に出て行って、朝鮮を占領しようと

　　　　したわけです。

　　　　　その併合とは、　朝鮮の王室は、　皇族及び華族待遇として大切にし、

　　　　　一刻も早く、文明開化を行って、　数十年遅れて日本の後を追う形を

　　　　　とっていったのです。

　大まかには、　日本人が港を作り、鉄道を敷いて、ダムを造り、水力発電所を

　作り、電気を作って、　電信柱を作り、　電灯の灯をともし、　子供を農作業から

　開放し、　小学校に通わせる　義務教育を開始し、　それまでの朝鮮独自の衣服

　を改めて、　西洋風の洋服を着て、　名前も　日本人の名前に改めるように、当時

　の行政が　どんどん　強行に日本同化政治を進めていったのです。

　　　　ところが、　これらの　朝鮮半島の伝統の文化を否定して、西洋化を

　　進める日本人に対して、　反発をする人達が、破壊行為に及んだり、日本人

　　や、日本の行政に協力する　朝鮮人を攻撃を開始したのです。

　　　そこで、日本の朝鮮総督府では、　これらの不逞の輩を逮捕して、どんどん

　　朝鮮半島の陸軍と、警察が連携して追い詰めていったのです。

　　大正　７年頃、　日本統治に反対する朝鮮人らは、　朝鮮半島を脱出して

　　どこに行ったかというと、　黄海を渡った、　支那の上海に潜入し、ここを拠点と

　　して、抗日活動を継続したのです。

　　　上海というのは　当時　支那人の土地でしたが、　フランスや　イギリス

　　イタリー王国、　アメリカ、　日本などが占領して、　治外法権のような

　　国際都市であったのです。

　　　この世界各国が占拠して、自国の町を作っていたのが、租界地と呼ばれ、

　　　朝鮮人武装集団は、ここのアメリカ人租界地のビルの一室に司令部を置いて

　　　抗日活動の拠点とし、　大韓民国なる国名を名乗り、彼等を金銭的に活動

　　　資金をアメリカが支援していたのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　朝鮮総督府　】

アメリカも、ずるがしこいというか何というか、　無料で支援していたわけでなく、

彼等に資金を渡す代わりに、　アメリカ人のスパイ活動の下請けをさせていたの

です。

これらの　朝鮮人　反日組織も考えた物で、　アメリカの領土の租界地の中に

入り込み、　さすがの日本の陸軍憲兵隊や、高等警察も、　この地域は手が

出せなかったのです。

そこで　日本側がその防御態勢を考えたのが、　きめ細かな入国管理、

海上での輸送船、漁船などの厳重な船内検査を行って、彼等が上海から戻って

くるのを待ち受けて　逮捕するという方法であったのです。

　　　　抗日朝鮮人組織　上海義烈団なる　組織が結成されたのは、大正８年

　　　　１９１９年　１１月１０日　頃と言われていて、　その頭目は、金　元鳳と

　　　　言う人物だったそうです。

　　この　朝鮮人　抗日武装組織　上海義烈団は、　数多くの無差別爆破事件を

　　その後、引き起こしていくのです。

　　そして、　この中のメンバーが、　ご成婚を控えた、　皇太子　東宮裕仁殿下を

　　爆殺しようと、日本に密入国するのでした。

　　　　　　　　　「　上海義烈団のメンバー、日本に潜入し、帝都に侵入ス。」の

　　　　　　　　　情報は、当時　焼け野原になっていた　東京の　東京憲兵隊に

　　　　　　　　　報告されることになっていったのです。

　　【　明日に続く。】　