第1497回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1426話 もうけ話にはご用心の事。 2016年4月26日 火曜日の投稿です。




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    朝鮮半島の 黄海を挟んだ対岸の上海のアメリカ租界地に司令部を置く、

   当時の大韓民国なる 架空国家の組織の 諜報工作機関 上海義烈団なる

   一団の首魁 金 元鳳 らが計画したのが、日本の関東大震災で混乱した

   帝都 東京に 隠密に潜入し、 地震で警備が手薄になった、 当時の

  


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   皇太子 摂政 東宮 裕仁殿下を 爆殺し、 ご成婚を控えた、日本の皇族に

   鉄槌を打ち込んで、 上海から 義烈団の犯行声明を 世界中に発信して

   抗日武力闘争を呼びかけようという、 実に身勝手な計画が立案されたの

   です。


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   日本陸軍諜報機関も、 詳細は不明ながら、おおよその彼等の行動を

  予測し、 管轄の 東京憲兵隊に 「 警戒を厳とせよ。」 と、 報告がもたら

  されたのです。



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          【 当時 東京憲兵隊 隊長であった 小山 介蔵 憲兵大佐 】


  当時、 関東大震災で、朝鮮人が襲われる原因を作っていたのが、 

 上海義烈団であったのです。

  田中 義一 陸軍大将を 暗殺しようとしたり、 釜山の警察署を爆破したり、

  京城の 朝鮮総督府を 爆破したりと、 破壊行為に及び、 日本人は新聞を

  読んで、 平気で無関係な人を爆殺する、これらの朝鮮人に怒りを感じ、

  反面 恐れていたのです。


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   関東大震災では、色んな所から 一斉に 複数の火の手が上がり、 日本人

   から見ると、 朝鮮人が放火して歩いていると、考える根拠を、かれらが

   行っていたわけです。

  
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このような経緯で、 東京憲兵隊では、 朝鮮人、 共産主義者、 労働運動家

つまり、 ストライキ扇動家、 社会主義者 中国人などの、 要注意人物を、

 関東大震災戒厳令を利用して、 逮捕し、 厳しい取り調べで、泥を吐かして

 一網打尽にしてしまおうと、 こんな計画が実行されていったのです。



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    こんな 出来事がたくさん発生し、 大杉 栄事件などは、 表になった、

    氷山の一角で、 多くの人が 殺害されていくことになったのです。



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       上海義烈団のメンバーのキム ジッブ は、 日本人の衣服を

       身にまとい、 上海のアメリカ租界地を出て、 日本人租界地に

       日本人として、まんまと潜入し、 日本に行くであろうと思われる

       貨物船の船員と接触し、 大きな風呂敷包みを見せて、

       堪能な日本語で、「 これは アヘン【 麻薬の事】だ、神戸か、大阪で

       極道に売りさばけば、大金に化ける、 分け前を出すので、貨物船に

       密かに乗せてくれんか、 礼ははずむぞ。」 と、3人の船員に声を

       かけたのです。


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      大金を分けるという、 甘い誘いに、金がほしくて目がくらんだ3人の

      日本人船員は、 この申し出を了承し、 キムの密航を手助けすることに

      なるのですが、 実は、 これが彼等の人生の転落の始まりであったの

      です。


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      実は、この貨物船、 上海から すぐ日本本土に入港する船便ではなく、

    いろんな港を回って、最後に 日本に入港する貨物船で、 これらの事から

    日本海軍も 怪しまず、 臨検を行う事もなかったのです。


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        当時、関東大震災の騒動の最中で、混乱していたこともあるのですが、

        上海義烈団の 暗殺部隊は、日本に潜入することになったのですが

        陸軍憲兵隊、 高等警察は、 おおよその注意情報は得ていたの

        ですが、どこから入ってくるかがわからなかったのです。


       【 明日に続く。】