第1578回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第1577話 海軍兵学校 卒業式の事、2016年7月19日火曜日の投稿です。
1924年 大正13年7月24日の木曜日、 いよいよ私達 海軍兵学校
第52期の卒業式が執り行われていったのです。
のです。
江田内に停泊中の 練習艦隊からは、 祝砲が放たれ、 江田内に 大砲の
音がこだましたのでした。
ところで、 海軍兵学校の 卒業証書の授与式は、ハンモックナンバー順に
成績がよい生徒から 受け取るというのが、習わしであったのです。
しかし、1番はじめに卒業証書を受け取った人と言うのは、 皇族の 高松宮
殿下であったのです。
この大講堂は、戦後の現在も残っているのですが、 今で言えば体育館の
ような、大きな講堂でありました。
当時の風習として、 何事も 皇族が優先され、 卒業の番号も、高松宮殿下
が1番で、 その次に 首席の生徒、 次に 次席の生徒 と、こんな感じに
卒業証書が授与されていったのです。
私は、残念ながら、後の方でした、 全体で言えば 中央真ん中程度で
あったのですが、 1歳年下、2歳年下の生徒の中でのことですので、
私は、 もっと前で整列したかったのですが、なかなか、 思う様には成績が
残せなかったのです。
しかし、2歳も年下の源田生徒が、60人程度前で、 同郷の 1歳年下の
小池生徒が、30人程度前の番号というのは、 面目 丸つぶれであったの
です。
【 明日に続く。】