第1610回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1609話 練習艦隊 佐世保入港の事。 2016年8月24日水曜日の投稿です。





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  1924年 大正13年7月27日の日曜日、 私達が乗り組んでいた日本海

練習艦隊の3隻は、 鹿児島を経由して、薩摩半島天草諸島、長崎沖を通過し、

長崎県佐世保湾に入港したのです。

ここ、長崎県 佐世保軍港は、明治以来 日本海軍の西の拠点で、当時の佐世保

鎮守府司令長官は、 皇族の伏見宮様でありました。


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                【 佐世保鎮守府 司令長官 伏見宮 博恭王様 】


  当時、佐世保では、3月に、伏見宮様のご子息が佐世保海軍病院で病死され

たり、 以前紹介した、第四三潜水艦沈没事故などが発生し、 悪い事が続いて

いたのです。



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 そんな、暗い出来事が続く佐世保に、私達が乗り組む練習艦隊の 旗艦 浅間、 

八雲、 出雲 の3隻は佐世保湾に投錨したのです。


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  入港時、記憶が残っているのが、ラッパ信号で私達は甲板に整列し、答舷礼で

 入港したのですが、その途中、 民間の船舶の人達が、手を振ってくれて、

 佐世保という場所は、「えーーとこやな。」と、思ったのを記憶しています。


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    投錨後、 私達は佐世保に上陸することになったのですが、佐世保には、

 第1航空戦隊の赤城 なども母港にしていたので、 ずいぶん親しみのある場所で

 私が初めて佐世保に入ったのは、この時が初めてであったのです。


 【 明日に続く。】