第1642回 昭和の伝道師 【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1641話 第43潜水艦 岩坪 庫人 海軍一等機関兵の事。

                         2016年9月26日月曜日の投稿です。




イメージ 1



 今日の昔話は、大正13年3月19日に、佐世保市 相浦の沖合で軽巡洋艦

龍田と 衝突して沈没した 第43潜水艦 第3分隊 岩坪 庫人 海軍一等機関兵

のお話しです。



イメージ 2
 

     【 第43潜水艦乗り組み 岩坪 庫人 海軍一等機関兵 長崎県出身】


 岩坪 庫人 と書いて、 いわつぼ くらと と読みます。

 岩坪 庫人 さんは、20才を過ぎたばかりの人で、記録を調査すると、長崎県

 北松浦郡 前方村の出身でした。

  前方村 と言うのは 今は知る人は少ないのですが、平戸の沖合 西に進むと

  小値賀島【 おじかしま】という島があって、 当時、この島の中に、前方郷という

  集落があったそうです。


イメージ 3
  

  岩坪 庫人さんの遺体は、 電動機室から発見され、 衣服から小さな紙が

  海水に濡れた状態で4枚発見され、 遺書が書かれていたそうです。



イメージ 4



       【 大正13年撮影  岩坪 庫人 海軍一等機関兵の遺書 】



  それでは、私が読みやすいように解読して遺書を紹介したいと思います。





                   岩坪 一等機関兵遺書


 父母兄弟幸に健在なれ余は国家の為に死すを満足す

  三時過ぎーーーーーーーーー、中村三郎


 ーーーーーの部分は 海水でふやけて読み取り困難で、 中村三郎さんと言う

 人は 親戚か、 よくわかっていません。



イメージ 5


          【 大正13年 第43潜水艦 合同葬儀 写真 】


    葬儀の後、 遺骨は 故郷の 小値賀島に葬られたそうです。


    【 明日に続く。】