第2260回  夕方の茶事 模型公園風

みなさん、こんばんは模型公園です。 2016年9月26日月曜日の投稿です。




イメージ 1



   今日の模型公園の家の近くは、朝から大雨だったのですが、夕方から

   晴れて来ました。



イメージ 2


       
                  今日の夕方のお茶のお話しです。



イメージ 3



  みなさん、楽焼の江戸時代の本歌の茶碗というのは、例外も多々あるのですが

  楽家の当代の作品というのは、 手に持って、重みを感じたら、ほぼ すべてが

  ダメです。

  みかんの皮のように、軽くなければなりません。

  ここが、にせ物と 本物の大きな違い、 素材の土の違いです。

  形を真似ても、 材料のごまかしはきかないのです。



イメージ 4



  それから、楽焼の本歌は 茶碗を吊り下げて焼くので、 側面に吊り下げの

  跡がないと そのほとんどがダメです。

  それから、高台 つまり お茶碗のお尻ですが、 ここに 釉薬が無い物も

  ほとんどダメです。


イメージ 5



  本歌は、 ふっくらと、大きく見えて、 実は、 みかんの皮のように 軽く、

  そして もろいお茶碗です。

  そんな事情で、 よく 業者では、 たち が入っているとか、言うのですが

  ひび割れている物が多いのです。



イメージ 6



  ひびが入った物を ウルシや 金で補修した物を 直し と言います。

  西洋の人は、 割れたり ヒビが入った物は捨ててしまいますが、 日本人は

  補修して、 その直しを何かにみたてて、 美しいと言って、愛玩します。

  上の写真の様に、 金直しが、 雷【 いかずち】のような感じで、良い風景と

  なっています。



イメージ 7



   楽焼の原点は、 高麗からの渡来人、 長次郎が始めた物ですが、聚楽第

   近くの利休屋敷の近くで作られていたらしく、 今焼 とか、 聚楽焼とか

   呼ばれていたそうです。

   赤茶碗の見立てというか、追求していた物は、 秋の 柿の 熟した 赤い

   朱色っぽい色をなんとか出せないかと、試行錯誤を続けて、出来上がって

   いった そういう言い伝えもあります。


イメージ 8



   本日の御菓子のお皿は、 楽焼の平皿に、 木の葉のお皿です。

  人類最古の食器はなにかというと、 それは 木の葉だったそうで、 また、室町

  時代後半の 御菓子というのは、 季節の果物だったそうです。

  それ故、 果物の 果に、 くさかんむりを付けて、 御菓子の 菓という漢字を

  書くようになったそうです。


イメージ 9


  本日の和菓子は、 岡山県倉敷市 粒江の かなもと藤花堂さんの品です。 

  ひとつ、65円程度の 白あんをお餅で包んだ和菓子です。



イメージ 10



     今日は、模型公園風の アワコーヒーを楽しみます。

     やり方は簡単、 お湯を沸かして、 コーヒーの粉を入れて、 お湯を

     入れ、 茶筅で 混ぜ混ぜして 出来上がり。

     苦いのですが、 なかなか、和菓子と一緒にいただくと、良い味になります。



イメージ 15



    最近、雨が多く、 よい写真がないので、昨年の秋の紅葉の写真を

    みなさんと見ながら、夕方のお茶を楽しみましょう。

イメージ 16



          もうそろそろ 秋ですね。


          

イメージ 12



        この和菓子、 安くて なかなか美味しいのです。

        口の中が甘くなった所でーーーー。


イメージ 11
    


      にがい、 熱いブラックのコーヒーを ちびり、ちびり といただきます。

イメージ 13



        今日もなかなか 美味しい 夕方のおやつでした。



イメージ 14



           じゃあ、みんな また明日ね。



         【 明日に続く。】