第2286回 日本海軍カレー 模型公園風。

みなさん、こんばんは 模型公園です。 2016年10月21日金曜日の投稿です。





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 今日の模型公園の家の近くは、晴れたり曇ったりの天気でした。

 今日は 模型公園の家の近くは、複数回地震があって、怖い思いをしたのでした。

 新幹線や 鉄道も止まって、 ダイヤが乱れているそうです。



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                今日の夕方のおままごとの紹介です。

               今日は、金曜日、カレーを食べる日です。



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 海上自衛隊や、ちまたの海軍カレーというのは、正確には 紛い物で、本当の

 海軍カレーではないのです。

 どこが、どうでないと、日本海軍のカレーと言えないのかーー、 その定義は、

 大切なのは、麦が入った ライスでないとだめで、洋上の健康上、重要な事です。


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   明治の初旬、日本海軍は、南米に練習航海に出たのですが、米に味噌に

   漬け物程度の 食料を登載して 出港したのですが、その後、かっけ という

   病気で 半数が倒れ、 多くの人が行動不能になり、 多くの戦訓を得たの

   です。



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    そのような訳で、 艦艇での栄養学というのは大変大切な物で、白米だけ

   で食事をしていると、 かっけ と言う病気にかかり、死に至るのです。


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   それ故、 海軍カレーのライスは、 麦が入っていないとダメです。

   配合は、時期や、物資の搭載量によってまちまちですが、 概ね、 麦が

  3から4、 白米が 7から6程度の配合の様です。



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   海軍カレーの定義 その2、 リンゴが入ってることです。



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   リンゴというのは、常温で長期間保存が可能で、 艦艇での長期航海では

   便利な食材で、 栄養価もあって、かならず リンゴがカレーに入れられて

   いました。


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       昭和6年の資料によると、 ぶつ切りでカレーに入れるものと、 すり

      おろして、カレーに入れる 二通りであったと記録があります。



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     このような訳で、海軍カレーは、ほんのりフルーティーで、自然のリンゴの

     甘さの感じる、そんなカレーであったようです。

     つまり、現在のように辛いカレーでは無かったわけです。 


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  定義 その3は、必ず タマネギを刻んで入れるということです。

  リンゴ同様、タマネギは常温で長期間保存が可能で、大変重宝な食材でした。



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   定義 その4は、具材は その地域で調達出来る 魚介類であったということ

   です。

   例外として、 本土の港に入港している場合などは、鶏肉のカレーの時も

   あったそうですが、 記録によると、 魚の身、 アサリ、 エビなどが具に

   使われたそうです。


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 とにかく、 重巡クラスになると、一回に1000食分程度作るわけで、その食材の

量も大変な分量で、煮炊きも大変なので、シンプルな姿であったようです。



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   昭和6年の 海軍の資料によると、 バターを溶かし、 ショウガのすりおろしを

  添加し、加熱して、タマネギを 色が変わるまで炒めるとあります。


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         こんな感じに 炒めていきます。



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         次に、リンゴのすりおろし、 リンゴの細切れを入れていきます。


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         今日は、エビを入れて見ました。

         当時は、よくエビのカレーが作られたそうです。


        定義 その5  イギリス風 辛子チャッネを入れると言う事です。


         ここで、 瓶詰めの辛子チャツネというのが当時あって、これを

         入れて 辛さの調整をしたようです。

         現在 市販されているチャツネは、甘いですが、 当時の物は

         全く別物の 辛いチャツネのようです。



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    定義 その6、 ココナツミルクを入れると言う事です。


    そして、 粉末の ココナツミルクを溶いて、 カレーに入れるわけです。

    ココナツミルクのない人は、 牛乳で代用するとよいと思います。

    粉ミルクは、長期間 洋上の艦艇での保存が可能であったのです。


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    ココナツミルクを入れるので、海軍カレーは 色が 白っぽい色というのが

    決まり事です。


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    ここえ来て、 普通のカレー色だと、 もうーおかしい、紛い物と言うわけです。

    さらに、ジャガイモや にんじんなど入っていると、 笑止千万というわけです。



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   そして、最後に、海軍の粉末カレーを入れて、 小麦粉で とろみを付けて

   調整するとあります。



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     1人あたりの 配給量は 0,5合程度、 流れ作業で、どんどん配膳して

     いったようです。


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    つまり、 現在の海上自衛隊のように、好きな分量などを希望することは

    出来なかったわけです。



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     じゃーーん、 今日の日本海軍カレーセットの出来上がりです。



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     カレーというのは 明治の初頭、日本陸軍が採用し、 その後、明治の

     後半に 海軍が模倣し、その後、艦艇での保存食、栄養管理などから

     陸軍のカレーとは違った内容に改良され、独自の進化を遂げていった

     ようです。

     そして、 洋上での曜日の感覚を保つために、 毎週土曜日のお昼に

     食べていたというのが 事実のようです。



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     戦後、 海上自衛隊も 数年間は 毎週土曜日に食べる事が世襲され、

     土曜日にカレーが続いていたのですが、 その後、 休日などの都合で

     金曜日に変更になり、 現在に至っているそうです。



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     ところで、すこし 自然のリンゴの甘みのあるカレーですが、エビもプリプリ

    して美味しいですね。

    当時は、 汁かけ御飯の延長であったようです。



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   そして 当時は、漬け物と一緒に食べていたそうで、 カレーと漬け物を

   一緒にいただくというのは、 海軍がルーツのようです。




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     リンゴは、 栄養があって、常温で長期間保存が出来て、 よい食材で

     あったようです。

     少し 自然の甘さで、 辛いのが好きな人には、今ひとつですが、

     薄味の僕には、ちょうど良いですね。


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         今日は、原価が350円程度  作業時間が15分程度の素人料理の

         紹介でした。



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         今日も なかなか 美味しい 夕方のおやつでした。



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    ところで 地震 怖いですね、 これから 大きな地震が襲う可能性が

    あるので みなさん 用心してくださいね。

   

                  じゃあ、みんな また明日ね。


    【 明日に続く。】