第2347回 魯山人風【ろさんじんふう】みくじら鍋を楽しむ。模型公園

みなさん、こんばんは 模型公園です。2016年11月30日水曜日の投稿です。





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  今日の模型公園の家の近くは晴天で、気温は13度程度でした。

  家に帰って、 長くて短い物に足を入れて、足の指を伸ばしてくつろいで

  います。



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                今日の夕方のおままごとの紹介です。


   昭和の初期、 東京府永田町に一部の食通のみ出入りが許される

料理倶楽部 星岡茶寮 という場所があって、 松永 安左衛門という食通の

お爺さんから、 くじらのみくじらと言う部分の美味しい部位のお肉を持参され、


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     「 うむ、うまそうだ、 鍋にしよう。」 と こう言う事になっていったのです。



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    今日は、みくじらは手に入らないので 350円の2割引きの280円の

    くじらの赤身で お鍋を楽しみます。

    みくじらというのは、 とっても 美味しいので、今は手に入らない幻の

    食材です。


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   戦後、学校給食で 四角いサイコロの様にカットして、唐揚げにし、それを

 食べた当時の子供、 現在の70才から50才程度の子供は、硬くて美味しくない

 と思い込んでしまい、くじらを食べる人が減少していったのです。

 それは、調理方法が間違っていたからで、 鯨の肉は、硬くはなく、マグロの

 刺身程度の 柔らかさで楽しめるのです。



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  わかりやすく説明すると、割り箸が鯨の肉の線維の線とすると、包丁を

  肉の線維の線に対して直角に、そして、包丁を寝かして包丁を使用して

  行きます。



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      そして、 そうですね、数ミリ程度の厚さで、薄くカットしていきます。



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       これが、魯山人風の鯨の切り方です。



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    そうですね、 少し薄い感じの 刺身程度にカットしていただくと、思って

   いただけたらよいと思います。




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     魯山人風の豆腐の切り方というのは、 鍋に入れて 水面から豆腐が

    出ない程度、 3センチ程度に、カットしていきます。


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         こんな感じです。 お箸でつつきやすい大きさです。



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       ネギは、 包丁を寝かせて、 全長が3センチ程度に切ります。


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     よく、挿絵で 直角にカットして、鍋の中で垂直に自立しているネギの

   絵を見ますが、あれは 食べたことが無い人の空想の挿絵で、実際は

   上の様にカットしていくのが 魯山人風ネギの切り方です。



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   包丁を斜めに入れると、断面が大きくなり、ネギが大きく見えて、 そして

  全長を3センチ程度にすることで、 お鍋の中でお箸でつつきやすいのです。

  ネギは沈まず、プカプカ浮くので、 こういう風にして楽しみます。


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         今日は、 岡山県真庭市のなめたけがあったので、こんな感じに

         下ごしらえをしてみました。


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          魯山人風 エビの染付小皿に、少量の味噌を置きます。



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      醤油、 数滴の日本酒、みりん、 スダチを搾って つけタレを作ります。



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         こんな感じで、 下ごしらえが出来ました。



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     魯山人先生が用いていたお鍋は、石川県金沢市の茶釜師の宮崎家に

   特注して作った鍋で、 直径が35センチ程度、深さが5センチ程度の砂鉄

   から精錬して作った鉄鍋で、 日本酒を片手で持って、くるりと回し、親指

   でビン口を押さえながら とくとくとくとく と入れていき、 醤油、昆布、みりん

   で味を調えます。


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     魯山人風の鍋の決まりは、 一品、一品、食べるだけ鍋に入れて

     楽しみます。

     全部入れたりしてはダメです。


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        なぜかというと、 その品物、その品物で、食べ頃の火加減が

        あるからです。

        一挙に 全部入れると、どうしても、火が入りすぎ、 美味しいとは

        言えなくなるからです。


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         鯨の 魯山人風の火加減は、 入れて沈んで、少し肉が動き出

         した頃が食べ頃です。

         火が入りすぎると、 肉の汁が抜けてしまうので、 様子を見ながら

         楽しみます。



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      あーーー美味しいし、 マグロの刺身程度の柔らかさでーー。




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    魯山人風の鍋の約束事は、 出汁が出る物、 次に、出汁を吸う物を

    交互に入れて 楽しみます。

    出汁が出る物とは、 肉や魚や貝など、 出汁を吸う物とは、 野菜などを

    示します。


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        豆腐も、大きさを3センチ程度に整えることで、水面から飛び出さず

        ちょうど良い感じです。


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          アツアツの湯豆腐楽しむのも 良いですね。



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         豆腐を楽しんだら、 また、鯨肉を入れて楽しみます。



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         こんな感じに、 交互にいれて、楽しみます。



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          あーー美味しい。  どんどん お箸が進みます。



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       次は、出汁を吸う物、 ネギを入れて楽しみます。



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         アツアツのおネギを楽しみます。 美味しいですよ。



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          次はまた、鯨を入れて楽しみます。


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          魯山人先生のお鍋の食材というのは、その時、その季節の物を

          楽しまれていたのですが、 最後に 緑の葉物を楽しまれて

          いたそうです。


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           緑の葉物は、 汁が出るので、最後に食べていたそうです。



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         今日も 美味しかったので、ペロンと全部食べてしまいました。



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     今日は、原価が500円程度、 作業時間が10分程度の素人料理

     の紹介でした。


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       最後の残り汁は、 捨てたりせずに、御飯を入れて 雑炊にして

       楽しみます。

       魯山人先生が 調理場に立つと、不思議と骨以外は生ゴミが出なかった

       そうで、 今日も、ほとんどゴミは出ませんでした。


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                   じゃあ みんな 又明日ね。

       
         【 明日に続く。】