第1722回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第1721話 清国艦隊の逃走先の事。2016年12月17日土曜日の投稿です。



 

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   ところで、 遼東半島旅順港から、暗闇に紛れて逃走して、行方がわから

 なくなっていた清国の残存艦隊の行方を捜索していた連合艦隊は、その後、



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       遼東半島の対岸の山東省の威海衛 【 ウェイハイ】の要塞軍港に

     逃げ込んでいることがわかっていったのです。

     これらの清国艦隊が、 再度艦を修理して、 日本の輸送船を攻撃する事

     が考えられ、連合艦隊に徹底的に攻撃して壊滅させるように命令が、発令

     されたのです。



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               【 海軍軍令部長 樺山 資紀 海軍大将 】


     これらの作戦は、陸軍の山縣有朋 公の内意を受けての、樺山 軍令部長

    の主導によるものであったのです。



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      ところが、日本海軍では周辺の海域を封鎖したものの、手出しが出来

    なかったのです。

    なぜかというと、艦船の主砲の射程距離より、陸上砲台の射程の方が長く、

    近づくと撃破される事が予想され、 別の方法が考えられる事になって

    いったのです。



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              【  当時の 威海衛【 ウェイハイ】の軍事要塞 】


     その作戦とは、正面の北側から、艦船などで進入すると、狙い撃ちに

    されるので、 裏の山脈を越えた、南側の海岸に 陸上兵力を揚陸し、 裏

    側から山越えで攻撃し、 この要塞軍港を制圧しようと言う計画であったの

    です。


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       佐世保軍港では 続々と熊本から 熊本歩兵 第13連隊や、熊本歩兵

       第23連隊の軍勢が到着し、輸送船に乗艦していったのです。
        
       これらの作戦は、隠密に進められ、 清国側に悟られぬよう、静かに

       真夜中に行われていったのです。


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       いよいよ、西洋諸国に侵略と叫ばれ、非難を受け、三国干渉の舞台

       となる、山東半島への日本陸軍出兵が始まっていったのです。

       これらの陸軍の動きを、 日本の政治家や官僚は 止めることが出来

       なかったのです。


       【 明日に続く。】