第1863回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第1862話 朝鮮半島 閔妃【びんひ】の政治の事。

                      2017年6月27日火曜日の投稿です。




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  独裁者であった、 義理の父親、つまり、夫の国王 高宗の父親の 大院君

 興宣を追い落として、 つまり謀叛を起こして、 政権を手に入れた 閔妃【びんひ】

 という人は、 この人も実は初めの頃は御輿に担がれた人、 つまり、日本の歴史

 で例えれば、 北条政子のような人でありました。

 どういうことかというと、 初めの頃は、 政事【まつりごと】には関与せず、彼女の

 閔氏 という 親族が政権を動かしていたのですが、名目は、彼女の夫、高宗

 国王が 自ら 父親 興宣を廃して、みずから政治を行うというのが建前であった

 のです。


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  この 閔妃という一族の失敗していった原因と言うのは、平家のように、要職を

 朝鮮独特の縁故主義で一族で固めてしまい、他の人が能力があっても排除して

 いったのです。

 そして、もう一つの失敗は、経済政策であったのです。

 どういうことかというと、 神のお告げによって、 人々を誘導し、国を統帥して

 行こうとして、大きな祭詞の祭壇を建設し、国の予算の8年分をつぎ込んで

 経営破綻していったのです。

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    大変愚かな経済政策であったようですが、 これらが、 閔妃の 父親の

  閔 致禄 や、閔 致久 らによって、行われて国が大きく傾いて行ったのです。



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そして、最大の失敗は、 失脚させた、義理の父親の 大院君 興宣 を殺害して

命を絶たなかった事でありました。

  ヒットラーや、レーニンや、スターリンや、毛沢東であったら、 必ず一族共々

処刑していたに違いないのです。

 それを行わなかったがために、 次々と 事件が起きていったのです。

 なんと、 大院君 興宣は、自分が復権するために、20年に渡って、陰謀を

 巡らせて、朝鮮の政界で政争を繰り広げていき、 国が滅んでいったのです。

 そして、明治7年 1874年 大きな事件が発生していくのです。


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    この年、日本では 初めて警視庁が設立されるのですが、日本ではどんどん

  西洋化というか、文明開化が進んで行き、 反面 朝鮮半島では神の巫女の

  お告げによる政治が始まっていき、国力がどんどん疲弊していったのです。



 【明日に続く。】