第2701回 多額の負債で傾いた会社を建て直す方法 模型公園風

みなさん こんにちは模型公園です。 2017年7月23日日曜日の投稿です。


                    永田町二丁目の風



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 来週、つまり明日ですが、政府の方針で、自殺者を無くしていこうという

 構想が、内閣府から発表されます。

  つい最近のお話しですが、 借金を苦に自殺をされる経営者の方が増えて

います。

  そういう人に参考にしていただけたらと、お昼休みに投稿を思いつきました。

 仮にのお話しですが、 100人の従業員がいたとします。

 そうすると、経験上、1ヶ月で7000万円程度の現金が消えていきます。

 経営というのは、丸いまりの上で立っているピエロのようなもので、少し

 バランスを崩すと、 資金が無くなり、 どこからか 借金をする、1契約

 増える事に、 毎月の返済の支払いが増えていきます。

 気がついたら、 数十口となり、借金の元金を半分程度返済した時点で

 返済が出来なくなってしまう、 従業員に、そんなお話しも出来ず、金融機関

 に相談すると、貸しはがしにあうので、真実をうち明けられず、 架空の水増し

 した決算書を作って、売り上げを上げて、利益の数字を改ざんして、さらに借金

 を繰り返して行く、 こう言う人が多いのが現状です。

 そして、自ら命を絶ってしまう人が増えています。

 傾いた法人、 つまり 会社を建て直す方法は無いかーー。


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  こう言う場合に、 徳川 吉宗公のように、質素倹約して 支出を削減する。

 こう言う方法では、100年経っても、経営は絶対に良くならないどころか、優秀な

 人材が、先を考えて退職してしまい、 残る人は、お荷物社員のみとなって行き

 ます。

 大切な事は、 儲かることを行って収入を増やすことです。

 しかし、 借金はあっても、現金がない場合、 どうしたらよいのか、手元の

 現金は減るばかり、 どんどん 時が過ぎていくーーー。

 こう言う場合、 思い切って、 簡単に費用をかけずに出来るところから

 改革を進めていくことが大切です。



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   今日のお話は A社 という 水産会社のお話しを例として、少し簡単に

 紹介すると、ロシアから水産物を輸入し、労務費をかけて加工して、 地元の

 水産市場を経由して 東京の築地に商品を運んで成り行きで売りさばいて、その

 売り上げで生計を立てていたとします。

 この方法、近年ロシア人が足元を見て、水産物の値上げを行い、労務費も出なく

 なり、 残ったのは借金だけだったとします。

  こう言う状態で、支出を削減しても、倒産する日が数日延びるだけで、なにも

 良くはならないのです。


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 こう言う場合、人に相談すると、 倒産するという噂の原因になるので、 誰にでも

 相談は出来ません。

 状態にもよるのですが、 銀行から借りられるだけ借りて、 その後、支払利息

 の支払いを事情を話して 停止します。

 場合によっては、 思い切って元金も支払いを停止します。

 当然、 新しい借り入れは出来なくなります。

 銀行に、 「倒産するよりは良いでしょう。」と、わざと数ヶ月支払いを止めてから

 相手に、元金を少しずつ返済していくように話を行います。

 この元金の支払いの金額を極力少なくします。

 手元の現金に、この1ヶ月の返済の金額でわり算するとおおよその資金不足

 となる日がわかるはずです。

破産という方法は、一番最後の方法ですが、負債の金額によっては、裁判所に

多額の予納金が必要となり、お金が用意できなければ、破産手続きが出来なく

なります。

負債が、2億円あると、250万円ほど、破産の費用が必要となります。

多くの人が、これらの費用を用意出来ない人がほとんどです。

そして、多くが、個人で連帯保証をしている人も同時に破産手続きと

なるため、 その費用を加えると350万円程度かかります。

また、法律事務所が儲かるだけで、 何も良いことはありません。




ところで ここからが、 山田 方谷の理財論の応用ですが、「 儲かることを、

設備投資を行わず、今あるもので知恵を絞って、考え出すこと。」 これが大切

な事です。


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  人間 仕事を行っても、13時間が限界です。

  儲からないことを行っているので貧乏になるわけです。

  儲かることをすれば、 仕事をするだけ利益が出るはずです。

  ここが大切な事です。

  とにかく 損を出さずに、 収入が増えるように考えなくてはなりません。

  ロシア人から原料を買う、 労務費をかけて製品にする、 市場に出して

  成り行きで赤字の値段でも売り払う、 こういうシステムであると、 ロシア人

  が儲ける、市場が儲ける、 商品を運ぶ運送屋が儲かる。小売店が儲ける。 

 流通の過程で随分利益が少なくなります。

  ここを見直して、 全部 自分で、費用をかけずに、最小限度の経費で

  全国の一般顧客に販売する事を考えるのです。

  これが、山田方谷先生の 理財論の応用です。

  これが出来れば、今ある設備で、資金をかけずに利益向上が可能です。

  中世の 摂津国 堺の商人の言葉で、「商いには工夫が大切です。」との

  言葉がありますが、 ひとつ、 費用をかけない水産物の販売の方法

  として、 次の様な販売システムを考えて見ると、 宅配業者とインターネット

  の無料販売サイトを利用する方法です。


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  現在 毎月3万円から5万円が出店料金のところが増えていますが、 こういう

ところに商品を掲示すると、売れなくても 毎月お金を取られてしまいます。

そこで、無料で出品できる場所、 それは、 ヤフーショッピング それから

ヤフーオークション などがあります。

5千円で、 アマゾン などにも 商品を出せます。

 利用規約を良く読んで、登録して販売すると、 本土のスーパーで、海鮮加工品

 の A社の品物は2千円という単価に消費税8%で販売され売れています。 


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  間の業者を通さずに販売すると、 まるまる収益となります。

  たとえば 3割引きの1400円の価格で出品し、 販売しても充分利益が

  でます。

  インターネットの販売の場合、どうしても送料が発生します。

  釧路の業者は、佐川急便と契約して、全国一律500円で配送しているようです。

  この500円は、お客さん負担と言う事にすれば、 価格を1400円にしても

  お客さんが買う値段は、1900円なので、スパーで買うより安いと言う事になり

  ます。

  この方法、 集金という点についても費用が発生しない利点があります。

  ゆうちょ銀行に口座を開設し、 ダイレクト契約をすると、事務所からパソコン

  で集金の確認が出来、 ゆうちょ銀行間の送金は無料なのです。

  と言う事は、銀行手数料がかからないので、お客さんは、ただで送金が

  出来るので負担が少なくなります。

  こうすると、 多くのパートさんを雇って、大量の海鮮加工品を作ってですよ、

  運送屋に運んでもらって、今まで市場に卸して、少しでも安く仕入れようという

  仲買人の集まりの市場で、 損をしてでも全部の商品を売却し、そして、月末

  締めで請求書を書いて、約束手形などで集金し、 銀行に行って、割引手形など

  を行って、 さらに割引き料金、つまり手形を担保に入れて、支払利息を払う、

  こういう支出が全く必要なくなります。

  極端な話ですが、 お客さんから入金があったら、冷蔵庫から必要なだけ

  材料を出して、作って 発送すれば良いわけで、 生もので、腐って捨てるロス

  も少なくなり、運転資金も少なくて済み、 そして、不渡り手形などの心配も無い

  わけです。

  いいですか、 ここが大切です。

  多くのパートさんを雇って、現在の荒い商売のシステムで、300万円 資本

  投下して、 築地の市場で、1000円の赤字が出たと仮定します。

  インターネットで注文が入り、 原価500円の海鮮加工品を1500円で

  販売して、1000円の利益が出たとします。

  比較すると、 500円の資本投下で、1000円もうかるほうが良いわけです。

  どうでしょうかーーー。 



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  紹介した方法は、ひとつの例でして、 梱包の問題、いろんな問題を知恵を出

 してよい方法を考えて見る必要があると思います。

 この紹介した方法、 設備投資が必要なく、最低限度で商品を売る方法で

 最近注目されています。

 つまり、パソコンと、デジカメがあれば、出来るわけです。

 これが、元内閣総理大臣 森 喜朗 先生が推進していた アイティ戦略の

 ひとつの見本です。


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 当時のマスコミは、森先生の事をボロカスに報道していましたが、先生の

 お話しを良く聞いてみると、立派な内容でありました。 

 Bという品物が売れない場合、 見方を変えて、 宣伝が必要なのか、品物が

 悪いのか、 良く考えて、 いろんな方法で試してみることが大切です。

 過去のお話しですが、ある人が、「電気製品が売れない。」と、ぼやいていると

 松下 幸之助さんが、「 君はその商品を抱いて寝たのか。」 と、叱られたそう

 です。
 
 生ものの水産加工品は、腐ると言う欠点があるので 大変難しいのですが

 商いの方法を、お金をかけずに、出来る部分から改善してみることが

大切だと思います。



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   今日はよく売れる品物が、明日になると まったく売れなくなる、 見ると

  よその人が 安い値段で売っていて、 お客がそちらに行ってしまった。

  これは、大昔からあることです。

  この対策として、 オンリーワン つまり、 独自の商品を売っていく、 こういう

  ことが大切と思っています。

  お金がなくて、つらいときは、太平洋戦争で特攻隊に志願して亡くなった若い

  少年の遺書を読むことをお薦めします。

   「お父さん、お母さん、これより国の為に---- 云々。」

  死を前にした彼等の文章を読み、 私事のおのれと比較すると、自殺など

  考えても、吹き飛んでしまい、 肉弾 火の玉となって、砕け散る覚悟で、

  頑張っていく力がわいてきます。

  YouTubeで、決断 という 歌がありますので、アクセスして聞いて見て

  ください。

  模型公園は、「決断。」という歌を最近聞いて、 元気が出る様な気がします。




    【気が向いた日に続く。転載自由です。 】