第2781回 F1 フェラーリF189V12を製作する。 模型公園
みなさん おはようございます。2017年9月3日日曜日の投稿です。
1989年3月に ブラジルグランプリで姿を現した、フェラーリF189V12
と言うマシンは、 人々から驚きの表情で見つめられ、 当時 秘密のベールに
包まれていたので、詳細を知る人は少なかったのです。
遠目で見て、 疑問点が沸いたのが、 ミッションのレバーが無いこと、
みんなびっくりしていたそうです。
ミッションのシフトレバーを ステアリングの裏側に配置し、 指で、両手で
ステアリングを持ったまま、 シフトアップ、 シフトダウン が出来る様に
開発した画期的なシステムで、 右手の指で弾くと、一速ずつ上がっていき
左手の指で弾くと、一速ずつシフトダウンしていくというミッションで、後に
7速セミオートマチックミッションと呼ばれました。
当時のF1マシンは7速ミッションであったのです。
今では、標準装備の当たり前の技術ですが、 28年前の当時は驚きを
持って迎えられ、 人々は懐疑的な見方をしていたそうです。
ところが 当日 いきなり 優勝し、 注目の技術となっていたのです。
このマシンのパッケージを纏めたのは、 ジョン バーナードというイギリス人で
この人は有名なデザイナーでした。
1番の理由は、F1に初めて、カーボンファイバーのモノコックを採用し
周囲を驚かせたことです。
それは、 今までの従来のボディーは、アルミ合金でした。
軽い金属の反面、強度が弱かったーーー、 そこへ、 炭素繊維を焼いて、
固めることで、 強度が上昇し、 重量もアルミより軽かったのです。
現在では、飛行機などで幅広く採用されている技術です。
今から35年程度前のお話しです。
鴨のクチバシのような、 フロントノーズ、 バイオリンのような
左右の膨らみ、 フェラーリの中では、美しく、空力処理に魅力がある
姿です。
ジョンバーナードさんという デザイナーは、 F1の世界では、金字塔を打ち
立てたすごいデザイナーでした。
今のF1マシンは、 すべて彼の模倣といっても良いでしょう。
本日は、 1989年のF1マシン フェラーリF189 V12の
お話しでした。
【気が向いた日に続く。】