第1924回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】
第1923話 大日本国 朝鮮公使館 建て替えの事。
2017年9月19日火曜日の投稿です。
前話で紹介した 當五銭事件などで、朝鮮の独立党という、慶應義塾
を模倣して、 閔妃と閔氏の政権を武力で倒し、 清国の官僚と、軍隊を撃破して
朝鮮人による民主主義国家樹立に密かに動き出したのです。
【 朝鮮独立党 朴 泳孝 氏 】
その中心人物は、慶應義塾に留学して日本語が話せる 朴 泳孝さんで
あったそうですが、 武器や兵力や資金が全く無い状態であったのです。
当時、智恵をしぼってなんとか 資金を作って、 その資金で日本人に協力して
もらって密かに私設の軍隊を作ろうと計画したそうです。
この計画、 秘密の内に開始され、清国人や、閔氏達に知られないように
隠密に行われていったのです。
そこで彼が考え出した知恵というのは、 当時、全焼して李 鐘承の屋敷に
間借りしていた 大日本国の朝鮮公使館を新築しないかと、 当時の朝鮮公使館
の竹添 進一郎公使に勧めていったのです。
その場所は、 朴 泳孝氏の屋敷がある敷地内であったのです。
この土地を、大日本国 外務省に売り、 その得たお金で、兵器を購入し、仁川
港から陸路漢城に移送し、 大日本国の公使館建設の資材荷物と言う事にすれ
ば、清国や閔氏などの官吏や、軍人は手出しできないであろうと考えたのだそう
です。
当時の竹添 進一郎公使は、 朝鮮公使館をいつまでも 李 鐘承 氏の家の
部屋を間借りしているわけに行かず、 朴 泳孝氏の薦めに載せられる形で、
大日本朝鮮公使館 移転事業を進めていったのです。
【外務省 朝鮮公使館 竹添 進一郎 公使】
後のお話しとして、この時点で、竹添進一郎 朝鮮公使は、 朴 泳孝氏らの
反乱計画を知らされておらず、 又、彼等も 竹添 公使の事務屋的性格を把握
していて、伝えても協力は得られないと悟り、機密漏洩を恐れて、何も話していな
かったようです。
こうして、 得た資金や、密かに集めた資金を元に、西洋式の小銃などの武器を
国内に輸入しようとしたのですが、 そのような事をすると清国人達に計画が
露見してしまいます。
【 朝鮮独立党 金 玉均 氏 】
朴 泳孝氏は、 同じ志を持つ、慶應義塾の留学生 金 玉均氏に資金を
渡し、 日本へ借款の交渉を行うとの名目で 日本に渡航して、長崎で西洋の
武器を調達し、大日本国の朝鮮公使館の荷物に偽装して、漢城の朝鮮公使館
に搬入するよう命じたと言われています。
つまり、朴 泳孝氏の屋敷の敷地の中に朝鮮公使館があるわけですから、
公使館に搬入することは、 朴 泳孝氏の屋敷に搬入するという事であったの
です。
井上 角五郎先生らの知らない間に、 朝鮮半島での維新回天の計画が動き出
していったのです。
この陰謀、 初めから 福沢諭吉先生や、井上 角五郎先生 や、外務省の
竹添 進一郎公使が加担し、 背後で支援していたとする説もあるのですが、
の一門が朝鮮半島を征服しようとしていたのか毎日少しずつ 勉強して行きま
しょう。
【 明日に続く。】