第３０７８回 模倣料理 海軍 軍艦カレー 模型公園風
みなさん こんばんは 模型公園です。２０１８年２月１６日金曜日の投稿です。
今日の模型公園の家の近くは晴天でとっても良いお天気でした。 撮影しに行こうかと、 思ったりしています。
みなさん 夕方になったら、お腹がすいて来ましたね。 
毎週、金曜日は カレーを作って食べる日です。
今日のカレーは、日本海軍の軍艦カレーのメニューの中の、エビのカレーの
模倣の投稿記事です。
カレーというのは、 当時の日本海軍のカレーライスではないのです。
そう言う名前の品は、本歌てはない 紛い物なわけです。
昭和６年の海軍主計学校の教本を参考に再現してみると、
定義 その１ 毎週土曜日のお昼御飯に カレーを食べるとあります。
その目的とは、 長い艦上生活で曜日の感覚を保つ為とあります。
定義 その２ ライスは 麦ごはんであること。
その目的とは、 艦上生活で、かっけ を発症することを防止する為と
あります。
以上のような 定義 から、 白米のみの カレーというのは、道に外れた
軍艦カレーとなるわけです。
定義 ３、 たまねぎ と りんご を使用すること。
その目的とは、 たまねぎとりんごは、常温で艦内に置いて、長期間保存が
可能な食材で、 他の食材が腐敗する中、 この２つの食材は腐敗しにくく
長期の航海で、非常に便利のよい食材であったそうです。
基本的に、 魚の身、 エビの身、アサリの身など、停泊中の周辺で
水揚げされた 魚介類でカレーを作ることが多かったそうです。
鶏肉を除いて、 牛肉や豚肉でカレーを作ることは例外を除いてなかった
と言われています。
戦艦では、２千食、 重巡では千五百食 １度に作るので、 調理方法は
シンプルで、 バターを溶かして、 生姜のすりおろしを混ぜ混ぜして、
タマネギを炒めて、 焦げ目がついたら、
そして 今日は エビを入れて炒めます。
そして、 粉末状の ココナツミルクの素を 水で溶いて、ナベに入れます。
そして リンゴのぶつ切りを入れます。
艦艇によっては、リンゴを すり下ろして、 すりおろしを入れる艦もあった
そうです。
これを行うと、すき焼きのように、甘いカレーになって行きます。
缶詰のカレーの粉をナベに入れていたそうです。
麦御飯は、時期によって 配合がまちまちですが、 昭和６年頃は、
麦が４から３の割合であったそうです。
そう言うわけで、当時のカレーというのは、 実は 陸軍との合同演習で
カレーがよろしいと言う事になり、海軍が 陸軍のまねをして模倣し、 毎週
土曜日に食べる習慣となり、 その後、食材については、腐りにくい品を研究し、
栄養面を考慮して、 昭和の初めに マニュアルを作って、 全国の艦艇の
カレーの作り方を統一し、 補給の一元化を行ったというのが、昭和５年頃
であったそうです。
じゃーーん 今日の エビの軍艦カレーセットの出来上がりです。
以上のような経緯から、 当時は 汁かけ御飯の延長上の一皿で、
じゃがいも にんじん、牛肉などは、 入ってはおらず、 麦御飯を容器に
ついで、 上から、一人ずつ 上からルーをかけていく、 そういう食べ物で、
漬け物などを 上に置いて 食べたと記録があります。
戦後、 海軍関係者が、カレーを作って 販売していた時期があったそうですが
徐々に 消えていった 理由というのは、 現在のカレーライスと比較すると
どうしても 数段 落ちてしまうわけで、 作るのが簡単で 早い反面、味が
今ひとつで、徐々に ほんのり甘いカレーは廃れていったようです。
そういうわけで リンゴが 入って無かったり、 麦御飯でなかったら、
海軍カレーとか、軍艦カレーの定義に外れた カレーとなります。
当時は、 大きなお肉はカレーに入っていなかったというのが、実際で、
佐世保や、呉や、横須賀などの 大きな軍港に入港した時、鶏肉のカレーが
出て来て、 みんな大喜びで食べたそうです。
戦後のカレーライスより、 麦御飯なので、健康にはよかったようです。
それでは、みんな また 明日ね。 
【 明日に続く。】
