第3134回 皇太子 東宮裕仁殿下訪欧記念写真を楽しむ。模型公園

みなさん こんばんは模型公園です。 2018年3月31日土曜日の投稿です。






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   大正10年 3月から9月にかけて行われた、 当時の皇太子 こと 後の

 昭和天皇の 訪欧の写真を 日本海軍 第3艦隊 司令部附きのカメラマンが

 撮影した 今から97年前の古写真を、毎週土曜日の夜に少しずつ紹介する

 コーナーで、今回で35回目となります。



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   当時の関係者のみに配布された 非売品で、 2年後の関東大震災や、

 後の戦災で滅失したり、 破損したりした品が多く、 状態の良い品はすくない

 のが現状です。

 今日は、大正10年5月9日 正午過ぎに撮影されたとされている、イギリスの

 ロンドンのヴィクトリア駅から、バッキンガム宮殿に至る写真を 先週に続き

 紹介して行きます。


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    先週の前回は、 ヴィクトリア駅で、 当時のイギリスの国王 ジョージ5世

 の出迎えを受け、 イギリスの近衛連隊の儀仗栄誉礼を受けている写真を紹介

 しました。

 今日は バッキンガム宮殿に移動する写真から紹介して行きます。




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   今日の写真は、 戦前から コピーが出回り、新聞などでも紹介され

   珍しい写真ではなくて、 世間に良く知られた写真です。

   世界の大帝国であった、 大英帝国の国王 ジョージ5世と一緒に

   国王の 馬車に同乗するという事は、 当時 世界でも名誉のある

   出来事で、 大日本帝国が世界に認められた国家という、 そんな意味の

   ある写真です。



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     これらの 事前工作を現地で受け持ったのは、 会津出身の林 権助

    駐英大使らで、 ロンドンの 外務省の職員は、この一瞬を見て、涙を流

    したと伝えられています。

    実際、 大変だったと思います。

    それ故、 その後、 国の宣伝として 良く使用されていた写真です。



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                【 グロブナーストリート 御通過 】


   この写真は グロブナーストリート 御通過 と言うタイトルがあります。



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   上の写真を 拡大して撮影し、掲示してみました。

   当時の馬車の造り、 興味深いですね。


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   馬車を引っ張っている 馬を見てください。

   すごい 大きな 立派な体つきの馬です。

   つけている馬具も 1流の すごい品です。

   大英帝国 国王の専用の馬車を引く馬です。



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      中央が ロンドン市警の警察官、 右が 近衛連隊の警備兵、

      当時のロンドン市民の97年前の姿です。

      極東の小さな島国の 皇太子 東宮裕仁殿下 をヴィクトリア駅に

      ジョージ5世と、次男のヨーク公 が出迎えに立たれて、ヴァッキンガム

      宮殿に至る 途中の写真の紹介でした。


      現在の エリザベス2世 は、 つまり女王陛下の父が、ヨーク公で、

      ヨーク公を ジョージ6世 と呼びます。 

      その上に 当時の皇太子 エドワード公がいて、 人妻と駆け落ちして

      しまいます。

      ジョージ5世とは、 現在のエリザベス女王のお爺さまにあたる人です。


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    来週の土曜日の夜も よかったら模型公園と一緒に 97年前の

    古い写真帳を 楽しみましょう。


     【 来週に続く。】