第2131回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】

第2130話 外務大臣 大隈重信 公 襲撃事件前夜のこと。


                      2018年4月20日金曜日の投稿です。




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【 前話の続きより。】


  明治22年の秋頃、玄洋社に所属していた数人が、福岡から東京府に入り、

当時、外務大臣であった 大隈 重信 公を暗殺して、 外国人裁判官制度導入

を阻止しようとしたと言い伝えられています。

その数人とは諸説があって、 来島 恒喜 、 広田 徳平、 月成 功太郎などの

人であったと伝えられています。


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          【 大隈 重信公を暗殺しようとした 来島 恒喜 氏 】


  言い伝えによると、数人で実行しようとしたとされていますが、 来島 恒喜氏

が、メンバーを騙してというか、他のメンバーの彼等には家族があるのでと、周囲

への配慮から計画よりも早く、彼が単独行動をとって、外務省の近くで、外務大臣

の馬車を襲撃し、 爆弾を投げつけたとされています。


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    当時の記録によると、どのような爆弾であったのか、どのような背後関係が

  あったのか、 まったくわからなかったというか、 すべて迷宮入りの事件と

  なっていったようです。

  この実行犯とされている 来島 恒喜 氏は、 以前紹介した 小笠原の父島

  で 朝鮮独立党の金 玉均氏の影響を強く受けたとされていて、大義の為には

  小義を捨てるという 考えの基に、暗殺に踏み切ったとされています。  


【 明日に続く。】