第2204回 昭和の伝道師【戦中、戦後のパイロットの物語】
2018年7月4日水曜日の投稿です。
【 前話の続きより。】
朝鮮全権公使 小村 壽太郎 公使より、元 内閣総理大臣 金 弘集 氏
との会談で、「十数年、国王 高宗を廃位させようとしていた 大院君 興宣の
考えを変えるのは難しい。」との報告を聞いた 日本の内閣総理大臣 伊藤 博文
公は、「 何が何でも、ロシアが軍事介入する前に、我々で事態を収拾し、大日本
帝国の預かり知らない場所で、朝鮮人が反乱を起こしたことにして、事件を早期に
解決させにゃーいけん。」と語り、 考え込んだと言われています。
伊藤 博文 公は、しばらく考えた後にーーー。
「 おーーぅ そうじゃ、 馨さんに 行ってもらおう。」と、思いついたそうで、
日清戦争中、朝鮮公使に下っていた、前の内務大臣 井上 馨 公を
特命全権大使に任命して、 大院君 興宣と交渉して、国王 高宗を監禁
から開放し、朝鮮政府を元の状態に戻そうとしたとされています。
【 特命全権大使に任命された 井上 馨 公 】
こうして、前の内務大臣で、外務大臣などを歴任していた、前の朝鮮公使の
し、大院君 興宣 と難しい外交交渉を行う事になっていったとされています。
明治28年 10月後半、 朝鮮公使 三浦 梧郎 元陸軍中将ら48名が逮捕
され広島監獄に収監され、 井上 馨 公と、小村 壽太郎 公使らの武力を
使わず外交の話し合いで物事を解決していこうという交渉が始まって行ったの
です。
【 明日に続く。】