第2205回 昭和の伝道師【 戦中、戦後のパイロットの物語 】

第2204話 乙未事変 大院君、小村会談のこと。


                          2018年7月5日木曜日の投稿です。





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          【 大朝鮮国 の首都 漢城  こと 現在の ソウル 】


   【 前話の続きより。】


    前の軍部協弁 李 周會 氏らと、朝鮮訓練隊の幹部達によって担がれ

  王宮に入った、前の摂政で、国王 高宗の父親 大院君 興宣 は、1895年

  明治28年の10月8日頃王宮に入り、 閔妃の遺体を焼却するよう命令し、

  

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            【 国王 高宗の妃  殺害された 閔妃  びんひ 】




   殺害された 閔妃を 王妃の身分から、1番下の身分に降格する発表と、

  世の中を惑わす閔妃を処刑したと漢城の市中に高札を掲げ、世間に殺害を

  公表したのです。

  そして、国王 高宗を同時に監禁し、 国王 高宗を廃位させ、新しい国王を

  造ろうとしていたとされています。


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                 【 国王 高宗の父親 大院君 興宣 】


  このような動きに対して、 新しく朝鮮全権公使に任命された 小村 壽太郎

  公使が大院君 興宣に目通りしたのは、明治28年10月の25日頃であったと

  言い伝えられています。



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    【 前 外務省政務局長 小村 壽太郎 朝鮮全権公使 宮崎県出身】





  小村 壽太郎公使は、「 大日本帝国として、この度の大院君 興宣の行為に

ついて 支持できず、 支援は出来ず、 先の朝鮮公使 三浦 梧郎 公使ら48名

を逮捕し、 広島監獄に収監する決定が出たことを告げ、 事件の首謀者は、国際

社会では、 自分の権力欲のために、息子の国王 高宗ら 後宮の女官達も監禁

し、許し難い反乱行為を父親の大院君 興宣が行っていると言う事になっており、

情報によると、 ロシア帝国は、国王 高宗 救出のため 軍事介入の準備に

入ったと伝えられており、 アメリカ合衆国、 ドイツ帝国、フランス共和國が

どんどん軍事力行使に向けて準備を進めており、 大日本帝国も これらの動きを

制止することは難しい。」 と告げたと言われています。

これを聞いた 大院君 興宣は、顔色を変えたと言い伝えられています。



 【 明日に続く。】