第3285回 行政の予算を使用しない防災対策その2 模型公園

みなさん おはようございます、 模型公園です。


                      2018年7月31日火曜日の投稿です。




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         【 平成30年7月6日金曜日撮影 水害前の水田の様子 】



【  前話の続きより。】


 本日のお話しは、行政の予算を使わない防災対策の2回目のお話しです。




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        【 参議院議員 故 源田 實 先生 元 航空幕僚長 】



        「 きめ細かな索敵を行わなければ勝利は得られない。」



  この1行の言葉は、昭和17年の多くの人が亡くなった、ミッドウェイ作戦

 での戦訓で、生前の 参議院議員 故 源田 實 先生の語られた言葉です。

 ずさんな確認程度の索敵計画を立案していったため、最後まで、敵の相手の

 姿、つまり位置、戦力などがわからないまま、受け身一方の展開となって行った

 そして、壊滅していった戦訓です。 


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   それは当時の日本側の「 何々であろうーー。」と言う推測によって 行動し、

 大きな失敗となって行った痛恨の出来事が発生して得られた教訓であった

 そうです。

 事案が違いますが、 平成30年岡山市7月豪雨水害の初期においては同様

 な様相で、 どこで、何が起きているのか、よく行政や被災者にわからなかった

 のです。



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        【  西から押しよせる 泥水  2018年7月7日 3時頃撮影 】 



  「 堤防が決壊したのか。」 「 どこが決壊したのか。」 「どこから浸水している

 のか。」 被災者には、まったくわからなかった。

 これは、夜間の深夜という事と、 大雨による現地の状況、 そして視界不良で

 確認が出来なかったのです。

 

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                  【  被災前の 水田の様子 】


  通常の水田の用水路の水の流れは、北から南に流れていて、それが

 事件当日の 2018年7月7日の深夜の水の流れは、西から東に波が

 打ち寄せるように流れていたのを記憶しています。



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   もう一つ、 どこからどこまで浸水して、 周辺がどうなっているのか

   わからなかったのです。

   おおよそ、 農業用の水路の普段の水面から屋敷の地盤までの高低差

   が2,5メートル程度あり、 水位が3メートル程度上昇しているのは感じ

   ました。

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                    【  泥水の浸水線 】


 ひどい場所は、4メートル程度普段より水位が上昇していたようです。

 Aさんと言う人は、 南側の浸水が激しかった、Bさんから夜中の1時45分

 ころ浸水を知らせる電話をもらって、急いで車を標高の高い場所に移動した

 そうです。

 自家用車を動かした時間は、電話を切って10分後の午前2時頃だったそうで

 すが、事前のBさんからの情報で、自家用車の水没を免れたそうです。 



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  行政機関の 避難勧告や、避難準備は非常に広範囲な情報で、細かな

 町内単位での情報が不足していて、 行政とは別に、 自分達の住んでいる

 周辺の災害情報をもう少し早く探知して、 人々に 行政の予算を使わずに

 知らせることが出来ないか、 Bさんの情報を、 いろんな人に伝達できてい

 たら、多くの人の 自家用車やバイクが水没を免れたであろうと推測します。



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  みんなが ぐっすりと寝ていた 水害発生当日の2018年7月7日土曜日の


 深夜、 いったい 行政の費用を使わずに、どう 情報を集めて、その情報を

 眠り込んでいる住民に伝えていくのか、それは観測場所を広範囲に敷いて



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    異変があれば、 その情報を集めて 住民に知らせていくシステムを

    考え、作らねばならないと思う様になっていったのです。

    上の写真は、360度の分度器ですが、半径2キロ程度の範囲で

    いろんな町内会があるのですが、連携して非常の場合、情報を

    やり取りできる費用のかからない方法を考える必要があると思います。

    例えば、 今回の西から増水の場合、 こういうシステムがあれば、

    北や南や東の各町内会の役員に 泥水が押しよせていることを素早く

    午前1時45分程度に伝達し、一斉に5分後の1時50分程度に、被災箇所

    に伝達できていたら、 少なくとも 午前2時から2時15分の間に避難が

    出来ていたはずです。



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     どんどん西側の水田の用水路の水位が上昇していて、 水田と水路が

    見えなくなって行った、 こういう些細な情報だけでも 各町内会の役員に

    通報できていたら、 多くの人が助かったであろうと思うのです。


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   今回、 夜中の突如の水害で そういう事が出来なかった、 昨日、ある

  別の地域の水没された奥さんとお話しを短時間させていただいたのですが、

  彼女の家は、 胸から肩程度まで 浸水があったそうです。

  2台も自家用車がダメになったそうです。

  

  「もう少し、早く教えていてくれたら、 車だけでも助かったのにねぇーー。」

  「 もうーーー何も する気になれんのんよ ねぇーーー。」

  

  と、こんなお話しを聞かせていただいたのです。 

  異変の情報を集めて、 素早く避難していくにはどうしたらよいか、行政の

  予算を極力使わずに自分達で出来る事はないのか、僕は考えるように

  なっていったのです。


  【 明日に続く。】【 転載、コピー自由。】