第3289回 行政の予算を使用しない防災対策その6 模型公園

みなさん おはようございます。模型公園です。


                    2018年8月4日土曜日の投稿です。




イメージ 1


           【 岡山県岡山市東区 南古都 バス停より東方向撮影 】




  【 前話の続きより。】


 岡山県岡山市の平成30年7月7日の深夜の1時30分頃発生した 平成30

年7月豪雨水害の出来事を検証して至らぬところを考え、未来に生かして行こう

というお話しの6回目です。

 前話の続きで、夜中の2時から、岡山県警の警察官が数名駆けつけて

来てくれた午前11時頃までの9時間の間に 救助活動を自分達で行ったのか

どうかというお話しです。   




イメージ 2



      【 1人カッパを着て 近所に水害の異変を告げて歩いていた女性 】




  記憶によると、北居都神社の西側のチェーンの柵を抜いて、避難して来るで

あろうと推測して車が入れるように作業を行い、その後、急いで山を下りて自宅の

方に徒歩で戻って見ると、 救助活動というか、みんなのために動いていたという

人は3名で、1人は男性の老人のAさんで、彼は泥海の中、防災放送を行いに

出向いて、午前2時頃、危険を告げる放送を行っていました。

もう1人は氏名不詳のBさんで、車に乗ってわざとクラクションを鳴らしながら

土砂降りの雨の中を走っていたのを記憶しています。

そして もう1人、 町内会長の奥さんが夜中にカッパを着て近所に異変を告げ、

歩行の困難なご老人がとなりの平屋の家に娘と2人で住んでいて、このご老人

を隣の民家の2階に移動させたり、土砂降りの中、活動されていたのを記憶

しています。



イメージ 3
 


  水位がどんどん上昇し、Cさんが腰まで泥水に入りながら活動していた

 後ろ姿を見ていた記憶があります。

 水害が発生してからその後、「貴方はどういう救助活動を行ったのですか。」と、

 問われると、残念な事に返事が出来ない事に気がついたのは数日経ってからの

 ことです。


イメージ 4



   西側から どんどん 泥水の津波のような物が押しよせ、水位が

 どんどん上昇して行き、 水の中に入るのは危険と考えて、少しずつ水位の

 上昇にあわせて東に下がりながら撮影していたのを覚えています。



イメージ 5

 

  今回、 深い場所で、 西側の水田から 約3,3メートル水位が上昇し、

 地盤高からおよそ、1,3メートル程度から0,8メートル程度、0,6程度と

 場所によってさまざまな浸水があったのですが、 救助活動を行っていた人は、

 知る限り、以上3名のみであったのです。

 つまり、午前11時まで、岡山県警の警察官の数名が駆けつけるまで住民として

 何も救助活動を行っていなかったと言われても仕方がないありさまでした。

 水位の上昇が、午前9時を境に止まったからよかったのですが、その後も

 どんどん水位が上昇して、 家が押し流されたり、人が溺れて水死していたら

 と想像すると、もう少し別の方法で何とかならなかったのか、こう僕は思うよ

 うになっていったのです。


イメージ 6




  みんな 動こうにも 家の周囲が気がついたら水没して2階に避難するのが

やっとで、 他の家の事を考える余裕が無かったというのが実際の出来事でした。

当時、朝、神社に戻った時、 「 だれか、ボートを趣味で持っている人を知りませ

んか。」と聞いて見たのですが、返事はありませんでした。


イメージ 7



 ところで、 前話で 全体が172世帯で、これを13の組という組織に分けてあって

その組という組織の下に 3軒程度の支援組織を4個程度作って、 左右の家が

相互に協力し合い、夜中の災害を知らせたり、 足の弱いご老人や、年少の子供

などの避難の支援が出来ないかとお話ししたのですが、これらの組織を基にして

救助活動を行うことを考えて見てはと思う様になっていったのです。

119に通報して、 9時間経っても救助は来なかったのです。

僕が電話をかけて確認すると、「広域に災害が発生し、今1人だけで対応し、

職員はすべて災害地に出動しています。」と言う回答でありました。

住民として この9時間何を行うべきであったのか、今振り返って考えるに

もう少し、別の方法があったのではと思っています。


イメージ 8



   仮に、水害でなく、大地震であったらどうするのか、住民として逃げるだけで

  近所の人を放置してよいのか、 人としてどうなのか 考えるようになっていった

  のです。

   こういう災害の場合、 いち早く行政だけでなく、住民が結束して、すぐ救助

  活動を行う国があると聞いて勉強して見ようと思ったのです。


  【 明日に続く。】【 コピー転載自由。】