第3290回 行政の予算を使用しない防災対策その7 模型公園

みなさんお早うございます、模型公園です。

                      2018年8月5日日曜日の投稿です。




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         【 平成30年7月豪雨水害の様子  岡山県岡山市東区 】 





【 前話の続きより。】




 今日のお話は行政の予算を使用せずに、国民が自分達で自主的に

動くことで防災活動が出来ないかというお話しの7回目のお話しです。

 平成30年7月7日土曜日の深夜1時30分頃発生した、砂川の堤防決壊

による水害を振り返って、いたらぬ所を検証し、未来に生かすことが肝要です。

前話で、 災害が発生したらすぐに大人数で救助にあたる組織を編成して

対応している国があると聞いて 少し勉強して見ました。




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                 【 地域住民による救助活動の様子。】


  我国の場合、 広域に災害が発生すると、消防、警察では対応が出来ず、なか

なか救助活動が進まないという欠点があります。

つまり、110や、119に電話して、 何も行わない人がほとんどです。

岡山市東区の平成30年7月7日の豪雨水害も同様でありました。

そして 空白の9時間が出来ていったわけです。



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   おとなりの台湾こと、中華民国では少し違っていて、地震や水害が発生した

 場合、 隣近所の男が自主的に予備役軍人を中心に、日本の消防団のような

 そんな集団を作って、 そして直ぐに救助活動を始める事で知られています。

 但し、欠点があって、 何が欠点かというと、軍隊の組織の延長なので、自分の

 家が被災して、家族が大変な事になっていても、 男は 家族を置き去りにして

 その組織に出向かないといけないというこう言う欠点があります。



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  迅速な組織的な救助活動が可能な反面、 被災した民家から 男が抜けていく、

そして、近くならまだ良いのですが、広域に被害が発生した場合、 被災地から

遠い場所に無理矢理に男が連れて行かれてしまうと言う欠点を併せ持ってい

ます。

僕は何も 民兵組織を作ろうという事ではなくて、よい部分のみを模倣し、

今住んでいる地域の予算のかからない防災対策に生かしていけないであろうか

と思ったのです。



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   例えば、 172世帯の町内会があって、 その中に13の組という組織が

 あって、 仮に周囲3軒の防災支援の班のような組織を作ったとします。

 隣近所で連絡を取り合ったり、避難するのを相互に支援したりと、こういうお話し

 は数話前に紹介しました。


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  例えば、大きな広域的な大地震が発生して、民家が倒壊して隣の家の人が

閉じ込められたと仮定した場合、 今回の水害もそうですが救助がなかなか来ない

わけです。

 今回の水害では、初めの通報から到着まで9時間の空白がありました。

そこで周囲3軒の支援組織で対応が出来ない場合、町内の防災組織で人を

結集して、速やかに自分達で救助を行っていく事が大切ではないかと思った

のです。

1軒あたり2名の男女の成人の人がいれば、3軒で6名の力になります。

1組あたり、平均13軒ですから26名の力になります。

町内172世帯の場合、344人の力になります。

つまり、練度は低く、装備も貧弱ながら男女混成の1個中隊規模の救助

部隊が出来る計算になります。



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 こうすると、いざ 実際に災害が発生して 半分程度しか人が集まらなくても

172人の力があれば、おおよその事については対応が可能であろうと思うのです。


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  ところで今回の水害、 救助活動を行おうと夜が明けて僕は思ったのですが

 救助活動を行う道具が無かったのです。

 小さなレジャー用の2人乗り程度の船でもあれば、浸水がひどかった 南古都

 団地の平屋の人達を優先して、 平島団地の北側の水没していない地域に

 移動させることが出来たのですが、 なにも出来なかった。

 ボートがない状態で活動すると 当時二次災害の危険が高かったことも原因

 でした。

  結果、 2日後の水が低くなるまで何も出来なかったことは残念です。


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    当時、 ある男性に泥水の中から尋ねると、 「 ずっと 2階に避難していて

 今のう、3日ぶりに外に出たんだよ。 冷蔵庫がぷかぷか浮いてのうーーー、

停電で電気はストップするし、胸の高さまで泥水が来て大変じゃったんじゃ。」とお話

しがあって、今でも印象に残っています。


【 明日に続く。】【転載コピー自由。】